雨の中の花

monna88882008-12-17

雨降り、おともだちと渋谷で待ち合わせの日。太郎さんの壁画の前で。何日も前から、ホクホクと楽しみにしていました。Rちゃんおすすめの場所は、壁画を同じ目線で見られる、一段上の通路。修復直後の、フワフワした軽さが抜けて、町の人すら取り込んだ迫力で、絵が立ち上がったかのようです。


アンドリュー・ワイエス
チラッと本やテレビで見ただけでは判らない、確実性、個性。ご近所の人や、生まれたときからそこにある風景を、強い意志を持って描いてあります。自分のおせっかいな視線を少し恥じていたことが肯定されたかのようで、嬉しい。カフェ、ドゥ マゴ パリは、近づいてはいけないような店でしたが、ランチは氣軽に楽しめると聞き、行ってみました。スープ、4種類のパン、メインのパスタ、小さなティラミス、コーヒー。おしゃべりは尽きません。


目黒へ移動して、石内都
Rちゃんのお陰で、美術館のはしごが出来ました。手、と足、を撮って、手術跡を撮っている姿、いつか行きたいと思っていた写真家の展覧会。手だけ、足だけの写真にも人間が見えます。同窓会というタイトルの写真、同じ年の女性が同じ背景にお洒落して、ひとりずつ切り取っています。ひとりひとり、大切な人です。そして、ひろしま。すでに服としては使えない布切れになってしまったものは、その柄と素材で精一杯、人に訴えかけようとしています。小さな小さな花の柄のひとつ。見せるためのものは、見せたくて輝いている!


頭の中で「さかな」の曲がずっと鳴っていたような一日。大切な一日になりました。