ジュスさん

monna88882011-09-27

エスケーハウスを出て、まずは朝ご飯をとTPと路地をてくてく歩き出すと、ソンテオという乗り合いタクシーを運転したおじさんが急ブレーキで横付けしてきました。大きなリュックを背負った人を見つけては、声をかけるらしい。初めは1200Bであちこち回るとのこと、英語も通じづらいので断って角を曲がると、Uターンして再度1000Bになりました。それでも高いので断って歩き出すと、ジリジリと歩く速度で車を寄せては、食い下がってくれます。このおじさんは、ジュスさん。私はメモを取り出して、自分たちはここと、こことここを廻りたいと伝えて、最終的には2人で900Bで一日ガイドを勤めてくれるとのこと。まずは、モン族の村へ。車で30分ほど。崖崩れした細い道を通り過ぎて、そこはひっそりとした、村中の女性が一日刺繍をしている村でした。


私とTPがのんびり見て回ったので、ジュスさんが出口の前まで迎えに来ました。ジュス、車の中が汚い。小銭や土産物、お守りや札ビラが散乱してる。動物園や蛇園、猿園へ連れて行きたそうなので、私たちはリッチではないと言うと、大笑いしていました。

  山の上のドイ・ステープ寺院      犬は一日寝ている     ジュスの運転は荒い   


ジュスさんは、イヤホン付きの携帯電話でひっきりなしに会話しています。モン族の後に行ったドイ・ステープ寺院でも、私たちが寺を見ている間、運転手仲間と談笑しています。後ろのソンテオ部分に乗ってみたところ、振り落とされそうな運転。常にセンターラインを踏みながらカーブの度に身体を右左に倒して、氣分はF1ドライバーらしい。ふと見ると、助手席に知らないお坊さんを乗せていました。あれ?私達が貸し切った車なのに。坊様とご一緒できるのは縁起が良いので、そのまま窓の無い荷台で、揺らされるがままに身を任せます。



   象に乗って        象のパレードを見て      ナイトバザールへ


象公園で、何故かジュスさんも入場料を払わず、後ろの席で象のパレードを眺めて、やがて寝転がっていました。象に乗る前、私が煙草を吸いたいと言うと、象使いのおじさん達が象に乗ってから吸いな、と口を揃えて言います。象の運行状況に無理矢理合わせようとしているらしい。象つかいの男の子に象の名前を尋ねると、ミッスンヌッちゃんだそう。ミッスンヌッちゃんは、息を切らせて泥の山道を登ったり降りたりしてくれました。


ジュスさんは最後まで勝手に見知らぬ人を拾って車に乗せたり、延長や寄り道を求めて来たものの、ナイトバザールという夜店が並ぶところへ行きたかったので、じゃあねとバイバイ。私もTPも、ふっかけられるのを何とか値切りながら、良い買い物ができました。TPから「門ちゃん、値切る時に博多弁になっとたよ」とのこと。ビーサンを買うときに「高いよ!これは薄過ぎるっちゃもん」と訴えて、周りの店の人も何故か同意してうなずいてくれていたっけ。夜はチェンマイトラベルロッジという、神聖さを感じるようなゲストハウスに泊まりました。また今日も、夕方から雨。びしょ濡れになりました。