この国好き

monna88882011-10-29

とうとう一睡もできずに電車を乗り継いで成田へ向かいます。ビーサンの足が寒い・・・西日暮里からは首がもげそうなほど眠りこけます。チャイナエアラインで手続きを済ませて、台北で乗り換え。数週間前に来たばかりなので、台北空港は勝手知ったる我が家の如く、千円を元に両替してジュースを飲んだり、A9の喫煙所で一服したりしました。台北からマニラへ。隣り合わせたマニラ在住の邦人おじさんが、フィリピンの詐欺や窃盗に対する心構えを熱心に語ってくれた後で、空港まで友人が迎えに来るから良かったら一緒に乗って行くと誘って下さったのですが、それすら詐欺のように思えて断ってしまった。空港の窓一面に照りつける夕焼けが、マニラに来たんだなーとしみじみと幸せを教えてくれます。


          天丼orビーフ?      ポークヌードル



  マニラ湾          食堂           パン


空港の両替レートは5.48。1万円が5480ペソになるということです。タクシーは530ペソ、1000円弱で街まで行くことができます。チェンマイでは死体のお出迎えという強烈な洗礼を浴びたので、今回はどんな旅になるかな?と少し身構えていたところ、運転手の人がお喋り&チック症状で数秒ごとに首を左右にブンブン振るタイプでした。その度に揺れる車体。20分ほど死のドライブを味わいながら辿り着いたマニラ湾はそれはそれは美しい夕焼け空と、ゴミだらけの海岸。どこから湧いて出るのかと思うほどの人の数、海岸沿いをなぜかグループになってそぞろ歩いています。誰もがTシャツ姿で、浅黒い肌で、同じような背丈で、ジャンジャンと歩き回っている景色を見たときに、到着した瞬間にもチラッと思ったけれど・・・わたしフィリピン好きだわと確信が生まれます。


道を渡ろうとすると女性3人組がどこ行くの?と声をかけてくれます。宿の斡旋でもなくガイド候補でもなく、10分ほど立ち話、あれ?この国の信号は青にならないんだ。強引に渡って、ホテル探しをしました。どこを歩いても鳴り響くクラクション、地球の歩き方を見て入ったホテルは、1100ペソで壁がコンクリでした。近所の食堂はメニューが無く、作りおきの鍋をいくつも覗いて自分で選ぶシステム、全部が佃煮に見えます。TPと二人で5品選んでドリンクを付けても211ペソ。400円くらい。お客さんからあまりにもジロジロ見られるのでニッコリと笑ってみると、満面の笑みを返し続けてくれました。ミッドタウンインは、監獄部屋のようでゴキブリ付き、ひと晩中鳴り響くクラクションも何だかワクワクを高めてくれます。夜遅くまでフィリピンの人たちはパンを買ったりお菓子を買ったり、食堂で夜食を食べたり、道端でお喋りしたり、好き勝手に夜を楽しんでいます。わたし、この国好きだわ。嬉しい。