6時に目が覚めました。エルミタ地区は高級ホテルとさびれた歓楽街が同居した魅力ある街!朝のマニラ湾には、バケツからこぼしたドングリのようにザクザクと人が集まってきます。昨日の夜もついつい夜中の散歩をしちゃった。このあたりのことは、だいたい把握した!まずはマニラ湾の遊歩道をたっぷり歩きます。みんな、色んなものを買って食べてる。団体で踊ってる。路上生活家族は、傘をさして海岸でオシッコしてる。子供達がソーッと近寄って来てくれるし、とうもろこし買わない?と声をかけてくれる。東京では誰も声をかけてくれない日もありますが、この街では誰かが私の存在を目にギュッと入れてくれるのだな。そんなことを考えながらサン・オウガスチン教会を目指して歩き出します。街のどこにもいるジュリビー(Julibee)という蜂のマークのフライドチキン屋さんで朝ご飯。スペイン領時代の城壁を超えて、世界遺産とご対面です。
スペイン風建物をうっとりと眺めながら歩く道の楽しさったら!一方、道端にびっしり並ぶ廃材のほったて小屋は何と3階建て、その隙間にも路地が奥まで伸びていて、水浴びや洗濯をしています。どの家からも子供がウジャウジャ出て来る。一体、何人家族!?教会では彫刻のような壁画が全面に描かれているのに、TPは壁画なわけないじゃん、本当に彫ってるんだよと言って近づいて、無言で戻って知らんぷりしていました。城壁に登ってひとやすみ。へー、ここがマニラかー。
エルミタ地区に戻って、ザスコーヒー&レストランでお茶しました。映画の中にいるかのような古くて重厚、静謐な時間。空中電車に乗って、マカティという高層高級ビルがジャガジャガ立ち並ぶところへ移動。今日の宿はペンション・バージニア。1泊1700ペソです。ボロいけれど、まぁまぁ清潔、風呂はビシャビシャですが広くて感じの良いところ。そのまま街歩きで超高級ショッピングモールや庶民的なモール、ピーナ娘同伴の米国退役軍人たちを見て、グルグル、グルグル。店員さんはカウンターの中でギュウギュウ、誰も働く風ではありません。スタバは150ペソほどでした。くたびれたけれど乗り換えのときにどうしても氣になったタフト駅へ戻ってみました。ここは・・屋台天国!全部の空氣を抱きしめたいほど。20ペソの弁当箱や、20ペソとうもろこし、15ペソ焼き鳥やお菓子、10ペソのパンツ、パロットという雛になりかけのゆで卵などを両替したこづかいでチョコチョコ買い物します。チョコチョコ買うことって幸せの中の上位にあるんだ。よちよち歩きの子が子猫をつまんで来て、飽きたのか目の前に置いてどこかへ行ってしまいました。どうしろって言うんだぁー!その子を探して呼び戻して、持ち帰るように言いました。
すっかり夜も更けたのでまた電車でアヤラー駅、マカティという街へ戻ります。電車では必ずテロ対策の荷物検査があり、TPは必ずこん棒で荷物をグリグリ突かれています。テロしそうに見えるのかしら?今日もジプニーに乗れんやった。TPが歩くのが好きだから。私はジプニーに乗りたい、乗りたい、乗りたい!電車は初乗り10ペソ、元氣一杯の若者達で満員です。あー、あたしはフィリピンがどんどん好きになる。どんどん好きになるよー。