マドリードぐるぐる歩き

monna88882013-10-22

羽田近くのビジネスホテルから送迎バスに乗って、早朝に搭乗した飛行機。昨日のインターネットチェックインではどういうわけかTPと離れた席になってしまいましたが、窓口で隣りに変更してくれました。まずはコーヒーを一杯。ブリティッシュエアウェイに乗り込みます。


12時間ほどかけてまずはイギリスのヒースロー空港まで。無印のネックピローは2回使って2回眠ったけれど起きる度に首がガチガチになる。失敗!機内では2回の食事と途中でポテトチップスも出たのでお腹いっぱいです。長いフライトで自分が発狂するんじゃないかと秘かに恐れていたけれど、そんなこともなくて良かった。ぼんやり頭で乗り継ぎのゲートへ行ってみると「フライトはキャンセルになったから、2時間後にあのソファーに座っていなさい」と言われます。理由はわかりません。煙草を吸えるところは無いか尋ねると、それなら出国しなさいとのこと。出国審査の人からは入国の理由を尋ねられたので、フレッシュエアーが吸いたいと言うと、外へ出してくれました。イギリスの湿った空氣。空港のバーでビールを飲んで、再度チェックイン。もう一度フライトのキャンセル理由を尋ねると、あなた達だけじゃない、全員がキャンセル、飛行機がとにかくキャンセルとだけ教えてくれました。


靴も脱がされるほどの入念な出国審査を受けて、スペインのマドリードへ向けて飛行機は飛び出します。3時間ほどで到着し、ターミナルをつなぐ電車に乗って検査も無く入国して、地下鉄駅まで降りると眠氣もあってどこをどう行けば良いのやらわからなくなります。ベンチで呆けていると、目が合った南米系の男性がMay I?と声をかけてくれました。中心地、デルソル駅への路線を教えてくれ、乗り換えまで一緒に案内してくれます。メキシコ出身で、ギリシャ経由でスペインへは4度目だそう。マドリードが大好きだそうです。教わった通りの路線で到着した広場は、上ばかり見上げている観光客でいっぱい。日本の時間ならもう明け方という頃、中心地近くの安宿(オステル)、ロス・アルコスを尋ねます。空き部屋はありますか?と尋ねると宿のお婆さんは手招きで部屋を見せてくれ、全てスペイン語で部屋と玄関、建物の入り口とある3つの鍵の説明をしてくれました。ジェスチャーだけで何を言っているのかがわかるのが不思議。40ユーロの前払い。お婆さんは両替したての新札に驚いていました。目が悪いのか、床にはいくつかホコリが落ちたままです。


  


ひとやすみしてもぐったりしたままの身体を連れて、外の街へ出てみます。石畳の上を歩く。寒い。ときどき雨。それでも買ったばかりのダウンベストがホカホカです。サンタアナ広場まで歩いて、ビニャ・ペーという人氣店のカウンターで、私はカーニャグランデ、TPは小さいカーニャと言うとウエイターの人はニヤッと笑っていました。カーニャとはビールのこと。セルベッサとも言うみたい。まず目の前にフランスパンが置かれる。頼んだ生ハムには小さいフランスパンみたいなクラッカー味のものが乗っている。そして次の注文は?というのもスペイン語。よくわからないことだらけだけれど、ドキドキして面白い。ハーフを頼んだつもりなのに皿いっぱいに出て来た普通サイズの生ハム、そのお味ったら!舌がとろけるよう。店を出てぐるぐると歩き回っていると突然、大きな建物に囲まれた広場に出ました。誰もが写真をバシバシ撮っています。マヨール広場というところだそう。雲の間からまん丸に近いお月様。どこを歩いても見渡す限り建物の彫刻がすごすぎて、写真を撮る氣にもなりません。くたびれたし、早く宿に戻らねばと思いながら、どこまでもぐるぐると歩いて回りました。