一瞬の

たまたまＴＰも平日休み、朝から旅行前に休みが一緒なのは最後だから、何かすべきことがあればせねばと声には出しつつ、何もできず、とりあえずＤＶＤを観て、午後から新宿へ出てみました。なまけもの。旅先での風呂敷作戦は却下かも。ランチで早速忘れて店を出ました。「お客様、おてさげお忘れです〜」と布きれの端をつまむようにウェイターさんが持って追いかけてきてくれました。

ゴッドファーザー PART III [DVD]

ゴッドファーザー PART III。池袋の映画館、リバイバル上映で立て続けに観たっけ？オールナイトで、うつらうつらしながらサンドイッチを持って。ほとんど内容を覚えていなかったので、全く新しい氣持ちで観ました。面白いところと、何だか貧乏臭いところがありました。会社を買ったり売ったりで、ついついおつとめさきのことを思い出さずにはいられません。後半、イタリアのシチリア島が舞台。

シモネッタの本能三昧イタリア紀行 (講談社文庫)

シモネッタの本能三昧イタリア紀行。田丸公美子のエレガントシモネッタ、大笑いしながらもようやくイタリアという国が見えて来たかのよう。こんなに本が身体に入ってきて嬉しい。別の本を読んだときはきっと、ただどこかの国だったのに、はっきりとイタリアが入ってきた、これまで何を読んでいたんだろ？人間臭くて、喜怒哀楽がはっきりあって、面白そうじゃないの！

紀伊国屋書店の地下、旅行本の専門コーナーでＴＰとそれぞれ、見たことのないような本も買ってみました。色んな本を立ち読みしていると、旅行に行くとかおしごと辞めよっかどうしよっかとか、おやすみいっぱいもらったつもりでたった中６日とか、どうでも良くなりました。立ち読みをしているうちにあたしって自由！と肩の羽根が自由にのびのびと、広がっているように感じました。外は雨だけれど、家に帰ればボロッちいアパートだって屋根も畳もお布団もある。明日、着る服がある。今日、食べるものがある。これがしあわせ？この氣持ちもただ旅行前で脳内麻薬が出ているのか、それとも本当に立ち読みがしあわせを呼んだのか、どちらでも良いでしょう、本当に一瞬の多幸感が小一時間つづきました。ありがたや、ありがたや。