待合室で

monna88882014-12-12

ふふふ、あきれたように笑いながら風邪がちっとも良くならないのでひと駅先の別の病院へ行ってみました。昼過ぎに受付をして、ぎゅうぎゅう詰めのロビーで病いを得た人たちとひっそりと自分の名前が呼ばれるのを、ひたすらに待ちます。


さようなら、猫

さようなら、猫

さようなら、猫。荒野ちゃんの、センスがいいと描く人物の着ているものの表現の仕方がいつも、頭をガクガクさせるほどうなずくことができる、センスいい人の描写に対してセンス悪いと怒る自分が嫌ですが、荒野ちゃんはいつも安心して、その言葉選びにも深く同意して、もしおともだちならよくあの言葉を思いついたね〜、よくあの言葉をピタッと当てることができたねぇと手に手を取るかのように読む、そんな小説でした。待合室…


図書館で借りた本をさらに半分。そしてポケットに入れていた文庫をもう半分。病人だけの空調だけが熱々の待合室で本を読んで待っているうちにだんだんと氣分が悪くなってきました。外はいつの間にか真っ暗。あと何人ですか?と尋ねると、私は7番目だと言うので、ちょっと悩んで帰ることにしました。耐え切れずに尋ねた人が4番目と言われて1時間経ったから。待合室で3時間半。誰もが深刻そうな顔で入れ替わり立ち代わり。看護婦さんたちも精一杯。病人たちも精一杯。怒りではなくあきらめで、出直しますと言って帰りました。夜は簡単なスープにしました。