メコン川に浮かんで

ヴィララーオドュームは、居心地のよいゲストハウス。朝番、夜番の男の子や男性がとても感じよく優しく接してくれます。メコン川のツアーに行きたいと言うと、ひとり100,000キップで手配してくれました。今日はルアンパ最後のいちにち。ビエンチャンへ戻る空港までのタクシーもお願いします。宿の人は何度も、朝のメコン川ツアーは8時だよ、帰りのタクシーは16時15分だよと、間違いのないように声をかけてくれます。朝8時。宿で朝食を食べてメコンの川上りツアーに出発です。


お迎えのトュクトュクには、別の宿から中国の観光客がギュウギュウに乗ってきました。しばらくお喋りをしているうちに、中国のどこからいらしたのか尋ねてみると、チョンキンと聞こえたので手帖に「重慶」と書いて見せてみると、たいそう喜んでくれます。TPは「日本人っぽくない顔。USAの顔みたい」と言われて、そうかなあ…「・・・シンプル アジアン フェイス」と答えると中国の人たちはドッカーンと大笑い、しばらくしてもまだTPは嬉しそうにほっぺたを膨らませています。受けて良かったねと言うと、俺、日本は狭過ぎるのかも知れんとまた嬉しそうにほくそ笑んでいました。番号順に呼ばれてそれぞれ乗せられる木のボート、西洋人カップル、韓国人カップル、わたしたち日本人夫婦が乗って出発です。韓国人カップルの自撮りの長いこと!1時間半、自分たちをあらゆる角度、あらゆる表情で撮り続けています。1,000枚以上は写真を撮っているよう。目を瞑って見ないフリをしてあげました。

  
それにしてもこれが、あの社会の教科書で見たメコン川か、手で川の水を掬って本当に茶色いと思います。途中でウィスキーの村という場所について休憩して、そこから洞窟寺へ。


仏像がたくさん。2時間もメコン川を上って来た場所にしてはこじんまりしているなぁ。みんなでボートの待ち合わせ場所を間違えて、韓国のカップルと大笑いしながら戻ります。また2時間かけて戻る帰り道、グウグウ眠っていました。メコン川で居眠り。

  
ラオ料理レストランでランチを食べて、ナイトマーケットとは逆方向の、少し落ち着いた宿の並ぶあたりで入れたてコーヒーを飲みます。目が覚めるような美味しさ、豆を買ってみます。あー、夢のような街での時間もあと少し。もうビエンチャンに戻らねばなりません。

  
プロペラ機で1時間、ハノイからやって来て街を散策してまた戻った空港に到着しました。勝手知ったる我が家のように。ビエンチャン、また来たよ。ここもラオなんだな。あと1泊したらもうハノイに戻るけれど、どうか楽しく穏やかに、いい夢の続きが見られますように。晩ご飯もラオ料理、タイ料理と中華にそっくり。宿のシャワーが不潔でオエッとなるけれど、それさえ我慢すればフロントの男の子は優しくて親切に色々と教えてくれるし、西洋人旅行者たちは年齢層も幅広くてマイペースに過ごしているし、ビエンチャンも悪くないみたい。夜、バーに入ってみました。グラスも内装も完全な大人バー、アンティークというか、と言うと目だけで妊娠させそうなバーテンダーは「クラシック」と言いました。ある意味、行きつけになるのが恐ろしいほどの完璧なバー、ラオラストナイト。