決戦の日

monna88882015-02-23

思い返せば、羽田で「1ヶ月以内のベトナム再入国は」の注意書きを見た記憶がある。そして旅行前にTPが何度も地球の歩き方でビザは要らないねと確かめていた記憶もある。何より、ハノイって寒かったし自由が丘みたいだったな、それに比べてラオはいかにも海外って感じで暑いし街の人たちものんびりしていて興味深い、このまま旅行の最後までラオにいたいと強く願ってしまったっけ。願いって叶うんだな。全てのことは人生の大いなる伏線。航空会社が必ず電話するようにと言っていたのが氣になって宿の青年エアー君に電話をかけてとお願いしたところ番号が間違っていました。すーっと意識が遠くなりながらもまだ朝は始まったばかり、歩いて5分ほど、エイチアイエスのラオ支店を訪ねてみました。対応してくれた日本人女性は明らかに困り顔の私達に椅子をすすめてくれることはなく、それでも離さないぞとすがりつくように話しを聞いてもらいました。ビザってすぐに取れるんでしょうかと相談すると、それは何とも言えないけれど、帰りの便は明日の夜中だから空港から出なければビザは不要ですよ、とのこと。はっ、その手があったか!でも航空券はその日に切替えないとキャンセル扱いになると言います。ひっ、でも昨日は停電で電話が使えなかったんです。あの…ついでにラオエアラインの正しい電話番号を教えてくれませんか?調べてもらうと番号がひとつ違っていました。あの…厚かましいお願いなんですけどついでに電話してもらえませんか?捨てられた犬のような目で頼んでみると、ラオ人スタッフの女性に頼んでくれました。やりとりしてもらうこと10分間。航空券は昨日カウンターで食い下がったからか明日の14時に切り替えられていました。よかった〜!これでビザも要らないし、ハノイまでの便も確保できた!次にラオスへ来たときはエイチアイエスでツアーを申し込みますとペコペコ頭を下げてお礼を言って、小躍りしながら最後のラオ観光へ出かけました。路上カフェで緑茶とラオコーヒー5,000キップ。

 
パトゥーサイの門は、大通りに出れば嫌でも目につきます。ひとり30,000キップ払って上ってみると街を一望することができます。

 
インフォメーションセンターがあったので、映画館を教えてもらいました。町外れのモールまでトゥクトゥクで行ってみると上映は13時から。近所の食堂でご飯を食べます。ラオコーヒーを飲んで日記など書くしあわせったら。2時間ほどゆっくりして早めに映画館へ戻ってみるとどういうわけかもう映画は始まっていました。お人形が怖いことをする映画は、怖いシーンのたびにラオの女子高生たちがキャーッと悲鳴を上げるので楽しくてたまりません。私も真似してキャーッと言ってみました。くたびれ果てて眠り込んでいるTP、無事帰りの飛行機に乗れることになって良かったね、ぐっすりおやすみ、そう心で話しかけます。


宿に戻って、ひゃっほーと自転車を借りて、メコン川の川沿いを暴走してみました。どこまで行っても橋は無いんだ、向こう岸にはどうやって渡るんだろう。道路の舗装が無くなったあたりに突然、巨大なミュージックレストランがありました。自転車を預けて入ってみます。店員さんはみんなテーブルに座っている。冷たいそうめんみたいなものを頼んで食べると目が飛び出るほど辛い、TPはこれ苦手と言って食べないものだから無理してたっぷり食べます。また自転車に乗って今日は本当のラストナイト、思い切ってエイチアイエス様の下にあったバーへ行ってみよう。どれすでん、どこかで聞いた名前と思ったら新宿にあるお店でした。ウェイトレスのナーンちゃんは日本語勉強中とのこと、夏には日本の本店に行くかもと言うのでフェイスブックアドレスを交換します。やがて日本人オーナーもやって来て、ラオでお店を開く経緯など色々とお話しを聞かせてくれました。近いうちに新宿のどれすでんにも行きますね!とまた自転車に乗ってお尻ふりふり、ウキウキで宿に戻りました。