野生児

monna88882015-04-24

「あぁ〜、よく眠った」ぐっすりと熟睡して起きると、お母さんが朝ごはんを作ってくれていました。役立たずの嫁ですみません、とは口に出さずに、感激して食べます。昨晩、ぐっすり熟睡できたのは私ひとりだけだったらしい、お父さんはついお酒を飲み過ぎて朝の4時まで眠れんやった、お母さんはお父さんから朝の4時まで話しかけられて眠れんやった、TPは朝6時から両親が大きな声で話してドタバタしていたから眠れんやったと言っています。どちらにしても、眠れるってしあわせ。


今日はみんなで高崎山うみたまごへ行こうと話していたのに、TP両親が寝不足で延期になりました。TPパパが新聞をバッと出して「美術館、今日がオープンって」と駅前の美術館が開館した記事を見せてくれました。お母さんとTPと3人で、市バスに乗って出かけます。


お母さんは歩くのが早い。商店街を突っ切って、近くの警備員さんに「美術館はどこですか」と尋ね、できたばかりの大分県立美術館に連れて行ってくれます。これほどの作品群が大分に集まるのは最初で最後と言われているだけあって。ピカソもモネも、山本寛斎魯山人も、モンドリアンもエゴンシーレも、若冲も平成生まれの若手作家も、それはもう渾然と。モネなんか睡蓮が3つくらいしか咲いていない絵がやって来ていて、水墨画かと見まごうほど。いい美術館やねーと言い合って、商店街でお茶をします。それから新しくなった大分駅へ。お母さんが先日行ったと言う、屋上へ上って、人が多くて酔うわぁと言い合いながらトキワデパート、地下の食料品売り場で、お母さんは俄然元氣になります。スタスタ、スタスタスタッ。

 
また市バスに乗って帰ると、TPパパは「早かったのう」と嬉しそうでした。夕方、お母さんはへムちゃんとクロちゃんにテレビのアニメを見せている。私とTPは自転車に乗って近所の温泉へ。汗を流して帰ると、豪華な晩ご飯を用意してくれていました。TPパパに、今日のあれこれを話す、それを超えてTPパパも自分の哲学を話す。私とお母さんは途中からあくびが止まらなくなって、茶碗を片づけたり、テーブルを拭いたりして。TPパパが「門ちゃんは野生児じゃのう」と言うので、何のことかしら?と思ったらせっかく用意してくれていたスリッパを履かずに裸足でウロウロしているからだそう。誉められたようで嬉しくなりました。