D君の門出

今日はD君の本当の送別会でした。最終出社は来週の水曜日らしい。まだ若いK君が、ちゃんと何で辞めるんっすか?とあらためて聞いていたのにジーンとしたり、前職でも一緒のM君が、お前とはもう一緒に働くことはないだろうと言ったりするのを聞いてジーンとしたりします。会社って、本当に、どの人も辞めない方がいいと身をもって知っているので、たとえ辞めて欲しかった変人上司だって、いざ辞められるとこちらは後から堪えたし、退職者を出すことはすり傷が重なって思ってもみないような痛手を負うことだとわかったから、応援しつつ、悲しんでいます。

それにしても、今の職場は誰もが一所懸命に、だんだんと職場に対して愛着を持ち始めて、それを少しずつ表し始めているのが面白い。でも会社を経営する立場の人たちは大変で、全責任を負っていて苦しそう。私は最終的にホームレスになったらどこで、どうやって暮らそう?と極端に考えたりするタイプなので、守るものがある人たちと意見はどうしてもすれ違ってしまうのだけれど。もし私が経営者だったら、3ヶ月で会社は潰れるだろうか?それともみんな生き生き、のびのびと働くだろうか?死ぬまで答えは出ません。

そして、何てことないお喋りができる人たちで良かった、不安を解消してくれようとしてくれる人、責任者なのに不安が丸出しの人、ぞっとするほどの受皿を担っているのに認めらづらい人、本当なら投げ出しそうな分量の仕事を抱えていた人、アピールしていないのに頼りになる人、明日がデートの人、子どもを旦那さんに預けて飲み会に参加した人、眠たいからタクシーで帰る人、飲み足りないけど何とか一次会で切り上げた人、朝まで遊びたい人、嫌なフリしてガールズバーに行くのを楽しみにしていそうな人、妖精のようにただ流れに沿う人、奥さんの帰りが遅いと少し心配しているであろうTPが家にいる人、色んな人がいて、職場というものは回って行くのでしょう。あたしはまだ、D君ともう一度くらい一緒に働くこともあるかも知れないな?と思っています。あたしが65歳、D君とM君が55歳くらいのときに。そのときはあたしがオーナーだったりして?そうなったら、こき使ってやろう。D君の門出。