長い夏休み


うわっ、やっぱり長蛇の列。

コーヒーだけ頼んでサンドイッチが無料の店だったらしい。列に並ぶのはうんざりしますが、しばらく待っていると第一回目で店に入ることができました。古いし清潔ではないけれど、若い女性たちだけが働いている朝の時間、がんばれ、と思います。

JRで2駅、清須城の跡へ向かいます。暑い暑い暑い!遠い遠い遠い!やっと見えた復元した城を遠くから眺めて、お土産屋で一休みします。ごめん、もう歩けんわ、TPひとりで行ってきて。

時刻表を片手に、名古屋から中津川、乗り換えて塩尻まで。電車の混んでいること!途中で乗り合わせた、自閉症というんでしょうか?誰とも目を合わせずに、独り言を言いながら車内を移動している青年が、1時間も動き回ったあとで私の横に座ってくれたので、停車した駅から見えた看板を読んで「百虎と河童と龍の里」と言ってみると、その青年も「かっぱと龍・・・やっぱ来てみないとわかんないこともあるんだなー」と言ってくれたので、嬉しくなります。お互いに目は合わせないけれど心を通わせることができた。



乗り換えて2時間、ギュウギュウの立ちっぱなし。氣持ちも悪くなってきました。それにしても、中高年の人たちの元氣なこと、誰もが健脚で、誰もがしっかりとした口調で、旅を楽しんでいます。


やっと到着した塩尻駅で、次の電車の待ち合わせ。また1時間あるので、高架下の食堂で昼食をとります。

氣分がすぐれないところに、ちょうど良いメニュー、薬膳粥の定食があったので喜んで注文します。

ここから甲府まで行って、2回乗り換えて3時間だって。そう時刻表を見ながらTPに言います。卓上のパチンと弾く占い機、TPがやったこと無いと言うので、100円玉を入れてやります。旅、リーダーに任せよとのことで笑います。時刻表を手にしている私がリーダー。次は甲府

また30分くらいあるよ、と言いながら駅の看板を見ると、どうやら夏の臨時列車が出ているよう。3時間が2時間で帰れることになって、大喜びで乗り込みます。

死者は空中を歩く。TPが桂千穂のシナリオ指南本を読んでいたものだからつい、キヨスクで買って読みます。読みやすいわ!

臨時列車は、ようやくゆっくりと座ることができました。眠ったり起きたり、本を読んだりおやつを食べたりしながら何とか、もう夜の7時過ぎ、都心に帰ってきました。長い長い移動、長い夏休み。たった5日間の夏季休暇だったはずなのに、前後の土日を加えるとずいぶんと遠いところまで行って帰ってきたような氣がする。長かった夏休み、明日はぐったりと身体を休めましょう。