パスポート

朝起きると、先に起きていたTPがニコッとして「おはよう〜」と言ってくれました。どうやら連休が嬉しいらしい。でもそのことが嬉しくて、ニコッとしておはようって言ってもらって嬉しい、そう言います。やっぱり朝はニッコリ挨拶したい、そう強く思いました。これからは毎朝、ニッコリとしてみましょう。TPがニッコリしているのは、もうひとつ理由があるよう。どうやら朝イチの回の映画を観に行こうと思っているそう。ポール・バーホーベン、一度も映画館で観たいと思ったことのない映画を、渋々観に行きます。

エル ELLE。ほぼ満席。TPの隣のおじさんが、イザベル・ユペールが胸をはだけるようなシーンのときになると必ず身を乗り出すので、ところどころ集中力は途切れそうになるけれど映画は、上質な小説のような面白み、サスペンスならではの優雅さ、うっとりと観ていると急にサスペンスシーンがあって思わず「わーーー!!」と叫んでしまったのですぐに口を押さえます。


大満足で映画館を出て今日も、庭へ。スーパーで買った弁当をベンチで食べようと、木陰のいい感じのベンチに座って食べていたところ、じわじわと、あれ?痒くない?痒いね、あら?蚊、手で払いながらもだんだんと皮膚が腫れてきて、いつの間にか蚊の大群、だんだんと発狂しそうなほどに蚊に食いつかれて「もういや〜!」と逃げ出します。

食べかけの弁当を抱えて逃げ込んだ藤棚の下のベンチは、暑い暑い暑い暑い!何とか弁当を食べ終えて、もう帰ろう、そう言って帰ります。映画の感想など話していると、俺ビクーッとした、隣の女が突然叫んだけんなどと言うので、TP・・・他人のフリしたね・・・と言い返しました。


ムーンライト スタンダード・エディション [Blu-ray]

ムーンライト スタンダード・エディション [Blu-ray]

ムーンライト。DVDで観ます。もっと重たくて痛いだけの映画かと思っていたら、そんなことなかった、上品で豊かな映画でした。こういう無口な映画があったっていい、観てよかったなと思いました。

弟を殺した彼と、僕。

弟を殺した彼と、僕。

弟を殺した彼と、僕。図書館で借りた本を、晩ごはんを作るのも後回しにして読みました。こんなに率直な言葉に出会えるのが、本を読む楽しみなのかも知れません。率直に、そして思ってもみなかったような理由で、死刑制度に反対の立場にいる著者だけにしかわからないような痛みを真正面から伝えてくれる、とても貴重な本です。想像すらしていなかった被害者の現状が、ここにあります。もっとこちらから踏み入るように、知る努力をすべきなのかも知れない。


晩ごはんはチャーハン、その後でせっせとまたブレスレット作り。白の時代もそろそろ終焉に近付いていることを感じます。急がなくちゃ!

新宿御苑の年間パスポート、TPが「もう、元取ったな・・・」と言いました。確かに・・・払ったお金じゃない、確かにこの年パスがあるお陰で、緑たっぷりの空氣を吸うことができています。年会費の元を取るだけに無理やりにでも行っているけれど、公園へ入って深呼吸したり、芝生に寝転がったりしていると必ず、あー、来て良かったな、そう思える大切なパスポートです。

庭訪問回数。門:10分の7、T:10分の6