洗い桶だけが残った


ようやく帰国の日。もう何の縛りもありません。また早く目が覚めたので、屋台に行ってタイラーメンを食べます。40バーツ。


空港まで電車に乗って、途中降りた駅でひと駅歩きます。でっかいカタツムリがいます。10センチはあります。やっぱり南国なんだな。



ひと駅歩いてみると、最初に降りた駅だったとわかります。なーんだ。小さい神棚が外に出ていたので写真を撮ります。昨日の職場の派手なイベントで心が折れたまま、何となく落ち込んでいます。


駅前の露店で、ブラックのアイスコーヒーを頼むとラテしか無いとのこと、でもブラックティーならあると言うので注文します。35バーツ。今回、屋台でものを買うときに「写真撮ってもいい?」と店のひとに尋ねて写真を撮ってみました。誰もが快く写真を撮らせてくれます。タイは、バイタクのお客さんも運転手さんも私にお金を恵んでくれた、日本人?それなら肩掛けバッグは切り裂かれるかも知れないから注意した方がいいよと教えてくれたひともいた、Sさんと行った川沿いのカフェもすてきだったし、Fさんと食べたカレーも絶品だった、それなのに派手なパーティーが嫌だったという理由だけでチクチクと痛みながら帰路につく自分を持て余します。

電車に乗って空港に着いて、靴まで脱がされるほどの出国審査を経て、出発ゲートに向かいます。今回は何のお土産も買わなかったな。出発まで2時間ほど余裕があるので、ゆっくりとお土産を探します。出発ゲート前の喫煙所でゆっくりとタバコを吸って、人気のないベンチで横になって休みます。13時出発だから・・・12時45分に腕時計の目覚ましをセットして・・・ZZZ・・・



ピピピッの音で目を覚まして、何となく搭乗券を見ると、13時出発なのに乗り込み時間の締切は12時20分となっています。そうだった、ボーディングタイムは早いんだった、何を考えていたんだろう?と自分を責めながら、ゲートに向かうと最後のひとりでした。席に着いた瞬間に飛び出す飛行機。


あー、早く日本に帰りたい。

なんか、色々と間違えた出張?だった。ただイベントに顔を出しただけ。達成感ゼロ。落ち込んだまま羽田に着いて、すぐにリムジンバスに乗って家に帰るとTPが「早かったねー!」と喜んで迎えてくれました。3日間のことを事細かに喋った後で、今度はTPの3日間のことを聞く番。どうやら新宿のカプセルホテルに泊まりに行ったらしい、あれこれあれこれ、色々あって色々感じたそう。リュックの中に入れて帰った、緑色の洗い桶を出して、台所に置いてみました。今日は七夕です。