比べないことを実践するために

朝起きると、6時30分でした。お風呂行こう!とTPを起こします。大浴場の露天風呂に入ると、目の前にスッキリと富士山が見えているので腰が抜けそうなほど驚いて、感激します。

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ドーミー最高やね、と言いながら朝食へ。種類も豊富で、どれもおいしくて、食べたいだけ食べたいものを少しずつ取ることができて、何もかも行き届いているからまた感激します。

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チェックアウトまでまだ時間があるので、三嶋大社へ。

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通りの街路樹は、盆栽になっています。

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三嶋大社の参道を進んで行くと、池のほとりに白くてピカピカしているものが見えます。猫だ!立派な三嶋大社にお参りをします。「どうか、職場で緊張するのを解決してください、お力添えをください」と熱心に祈ってみると、ひとと比べないことを実践するためにわたしは生まれてきた、そういうことが入ってきました。ハッとします。

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茶処で、お茶と福太郎というよもぎ餅のセットでひと休みします。どんな味か知りたくて。ひとセット200円、朝食ビュッフェを食べ過ぎたから、無理やりに食べます。おいしい。

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TPがどうしても見たいと言うので、鹿を見に(神鹿園、しんろくと読むそう)。近くのバイクの、鍵だか何だかのエラー音、ピーピーピーと鳴ると、神鹿さんたちは一斉に音の鳴る方へ頭を上げて、微動だにしません。この危機回避能力、野生の力を感じます。何か起きたら、ピタッと止まるのが野生の知恵なのかも知れない。勉強になります。

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TPが行ってみたいという公園、楽寿園へ。どうやらその昔、富士山が噴火して溶岩がこの三島に流れ込み、それが冷えて固まったところに水路ができたそう。整備された水路脇を歩くと、三島にゆかりのある作家たちの文学碑が並んでいます。ひとつひとつ、声に出しながら読んで、ゆっくりと歩いてみます(この行為、亡くなった父方の祖母にそっくり、私はやっぱり祖母の血を引いているんだと思い出して、少し泣きそう)。

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中でも、太宰治の碑が、やっぱりこのひとの個性、言葉選びの独特さ、可愛らしさ、たまらない、あらためてそう氣づかされます。

「町中を、水量たっぷりの澄んだ小川が それこそ蜘蛛の巣のやうに 縦横無尽に残る隈なく駆けめぐり、 清冽の流れの底には 水藻が青々と生えて居て、 家々の庭先を流れ、縁の下をくぐり、 台所の岸をちゃぶちゃぶ洗い流れて、三島の人は 台所に坐ったままで 清潔なお洗濯が出来るのでした。」

 

ずるい、ちゃぶちゃぶとか、清潔なお洗濯とか。

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前に立つと、「よいしょ、よいしょ」と子どもの声が流れて地下水を汲んでくれるお人形、竹筒から流れる汲みたての水を、そこに置いてあるステンレスカップでグビグビ飲みます。立ち去ろうとするともう一度「よいしょ、よいしょ」が始まってしまい、TPはせっかく汲んでくれたのだからとまた飲んでいます。飲み終えるとまた「よいしょ、よいしょ」が始まってTPはまたグビグビ・・・、もう離れた方がいいよ、エンドレスよ!

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楽寿園。入らなくてもいいかなー、と思いながら入ってみたところ、溶岩が流れ込んでできた池(近年の生活環境の変化で、近頃はほとんどの時期、水は枯れているそう)に見とれます。

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園内の動物園で、TPは熱心に小動物たちを見ています。

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「門ちゃんの好きな、ミニチュアホースがおるよ!」と呼ばれて、かわいいミニチュアホースを堪能します。ドーミーインに戻って、無料のコーヒーやらお茶やらを飲んで、少し休憩してチェックアウトします。ドーミーありがとう、何だかすべてが行き届いていて、私は感動したよ、またいつか来たい、お世話になりました。感謝の氣持ちと、家に帰ってから思い出して楽しめると思って、ドーミーイン特製の「インスタント夜鳴きそば」12個入り1,200円を買います。カップ麺12個、デカッ。

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バスに乗って、スカイウォークへ。丘から丘へ、ジップラインというアトラクションで、次々とハーネスを付けた人間たちががジャーッとすべって行くのが間近で見られます。TPに「ジップ、やる?やらんと?何で?」と聞いたのがしつこすぎたからでしょうか、TPは「目の手術を控えとって、もし何かあったら嫌なんよ、ストレスだけでも眼圧が上がるけん、理解して欲しい」と小石でも目に入ろうものなら手術が延期になると切々と訴えてきたので、本当にゴメンナサイと謝ります。

 

またバスに乗って三島駅に戻って、電車で小田原まで。前回の箱根旅行で小田急ロマンスカーがあまりにも快適だったので、またロマンスカーに乗って帰ろうと計画したのです。が、しかし。日曜日夕方のロマンスカーは大人氣、次の空席は2時間後と知ってあきらめます。

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遅めのランチ、銀座ライオンへ。ロマンスカー乗れないんやったら、小田原まで来るんやなかった、そう凹んで。

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でも、まあ、ロマンスカーが大人氣ってわかっただけでもヨカッタわ。普通にJRの湘南新宿ラインで帰りましょう、小田急線よりも早く帰れるから。

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ホームから小田原城を見ると、スイッチが入ったように「カマボコ食べたい」と思います。駅のホームにはカマボコは売っていなかったから、我慢します。カマボコ食べたい。80分後、いつもの街の駅に到着しました。2日間、おつかれさま、ありがとう、楽しかったよ、そう言います。くたびれたね、でもやっぱり小旅行はいいねー。

白崎裕子の必要最小限レシピ ――料理は身軽に

白崎裕子の必要最小限レシピ ――料理は身軽に

 

 電車で、Kindle君にダウンロードした本を読みました。塩だけってところが、最高だと思いました。参考になることが多くて、白崎裕子さんというひとのことをもっと知りたいと思いました。それにしても。ひとと比べないこと、旅行前に会社での仕事に関わる重要な試験(ネット試験)があって、落ちても続けて3回挑戦できる試験に、1回落ちてガッカリしていました。営業職のひとたちはみんな合格している試験。それをネットで挑戦するのです。金曜日の仕事終わり、旅行前に済ませておこうとあんなに真剣に受けたのに、正解率68%かよっ!そのモヤモヤを抱えたままの小旅行、それが、落ちたっていいじゃないか、また挑戦できるのだから、ゆっくりと、自分の実力を知ることができるだけでもいいじゃないか、そう思えてきました。小旅行ってすてき。明日、仕事に行くのが楽しみになります。