包帯ぐるぐる巻きのお婆さん

夜中、寒くて目が覚めます。今年の天氣は一体どうなっているんでしょう?私自身は犬のようにぬくい女なので平氣だけれどTPは冷え性なので丸くなって眠っています。宿のひとが、檜原村でもこのあたりは、冬は雪に埋もれて山の影になっているので一日中日が射さないと教えてくれたっけ。

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11時に寝て夜中に少し起きて、二度寝したのですっきり。朝ごはんは何かな!TP調べでは、今日は2コースで迷っているらしい、山の中腹にある民宿をバスで下って温泉・イタリアンレストラン・バスで今日の宿に向かうコース、逆に最初に山を上がって「都民の森」を散策してからバスで下って滝・イタリアンレストラン・温泉・宿コース。雨も上がったので、上がって下るコースに決めます。

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宿からバスで20分くらい?深い森の入り口へ。入り口で係のおじさんが声をかけてくれます。短いコースなら、滝まで行って戻るのが良い、ベンチもあって見晴らしが良いよ、とのこと。

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ヒノキのチップで足元がべちょべちょになることも無く、何よりいい香り。

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15分も上ると、立派な滝があります。近くのベンチでひとやすみ。

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確かに絶景です。わずか1時間のプチ散策を終えてまたバス停へ。係のおじさんにも「雲海がきれいでした、ベンチに座って眺めた」と感想を伝えると「良かったでしょう?あのベンチいいよね」とのこと。ベンチ推しのようです。

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時間通りに出発したバスに乗って山を下って、

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払沢の滝へ。

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徒歩15分で滝壺へ。傘を差して、すっ転ばないように氣をつけてゆっくり歩きます。ドドドドドーッ、バババッ、ドーッ。他にお客もいないのでマイナスイオン浴びまくりです。

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予約したレストランへ。普段なら限定20食の1,100円のランチに行列ができたりするようですが、今は完全予約制でコーヒー・デザート込みの1,700円らしい、私たちが入店すると10人くらいの家族連れが出て行くところでした。

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地元のトマトを使ったというブルスケッタが前菜。

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パスタは二種類、まずは茄子とアンチョビのトマトソースパスタ、おいしい!

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続けてチーズと地元のジャガイモのパスタ。うまっ!(少し塩っぱめ)。店内には私たち以外にもうひと組のカップルが。彼らは撮影お断りだそうです(社内恋愛かな?)。お店の方に「何の撮影ですか?ニュースですか?」密かに、コロナ禍で都内を旅行するひとたちとしてインタビューされたらどうしようとか心配していたのです。実際は、旅番組(と店主は言ったが散歩番組だと思う)の追加撮影とのこと、私とTPはただの店内の景色だそう。やがて撮影の方がひとりで来て、野菜やら店内の様子やらを撮影しています。レストランをひとりで切り盛りしているシェフは、撮影の角度を氣にしたり、野菜の写り具合に氣を配ったり、飛び込みのお客を断ったり調理したり、予約の電話を受け付けたり持ち帰りしたいという電話を断っておいて断りきれずにタッパーを持ってくるよう伝えていたりデザートを出したりコーヒーを用意したりと八面ろっぴの大活躍です。なんと言っても、パスタ2種類はうれしい。

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デザート、私はチーズとドライフルーツのアイス。贅沢な味!

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TPはティラミス。どちらも自家製のようです。しっかりとした味!

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時刻通りに来たバスに乗って、さらに山を降りて、温泉施設でサッと汗を流してまたバスに乗って今日の宿まで。

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昨日の朝、宿に電話したTPいわく「びっくりした、タメ口やったし名前も聞かれんやった」とのこと。コロナだから食事も晩ごはんも無し、素泊まりひとり3,500円。それが、開けっ放しの宿の玄関を開けても、周りを見渡してもひとっこひとりいません。電氣も点いていません。30分ほど待って、いっそのこと勝手に上がって泊まろうか、でも何だかかび臭いし、どうせ名前も聞かれなかったくらいだから、別のところを探そうか、などと話します。

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勝手に入るにしても、どの布団を使って良いのかもわからないので「よし、駅まで戻ろう」と決断してバス停へ。バスは50分後。私は夜のために買っていたビールを開けて、飲み始めます。「やっぱり氣になるけん、駅から電話しよう」と言うTP。

 

バスを待っていると一台の車が目の前を通ったと思ったら急停止して、女性が飛び降りてきます。助手席には包帯を頭にぐるぐる巻きにしたお婆さん。「もしかして今晩、お泊りの方ですか?」どうやら宿主のお婆さんがエレベーターから落ちて頭を縫う大怪我をしたそう、お孫さんかお嫁さんかはわかりませんが女性は涙ぐむほど恐縮されて、本当に申し訳ありません、おばあちゃんが今日お客さんがあるって言ってたので、とのこと。素泊まりだけならご案内できるけれどとのことですが、何だか大変そうなのでTPと「大丈夫ですよ、今日は帰ります」「お大事に」「見つけていただいて良かったです」などと言って、時間通りに来たバスに乗り込みます。それにしても可愛らしいお婆ちゃんだったな、丸顔に包帯を真知子巻きさながらのぐるぐる巻きにされて、ニコッとしていました。そして、運が良かったな、あのまま会えずに帰っても何となく心残りだったろうし。

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これから宿を探すのも大変なので、電車に乗って帰ります。「そうだ!行きがけに凪のお暇のくじらロードが見えた」とTPに言っていたところ、降りようと言うので降りてみます。

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「慎二が号泣しとったところ」「ゴンさんが鍵を集めてきて」などと言いながら、ぐるりと商店街を一周して、また電車に乗ります。電車の中で、広告の流れる動画ニュースを見ながら「そう言えば前の旅行帰りのときは、沢尻エ◯カが麻薬で捕まったって流れて驚いたね」と言った瞬間、まさかの俳優が首吊り自殺と流れてきて、驚いて言葉が出ません。

 

いつもの古いアパートに戻ってきて、晩ごはんは、今日の夜に宿で食べる予定だった土産物屋で買った巻き寿司です。

 

何やったんやろうね、この旅行、でも帰ってきたらホッとするね。夜「今頃、あの何も無い誰もいない宿で、かび臭い布団におると思ったら…」「やっぱり我が家の布団が一番やね」などと笑って。旅行もいいけど我が家もいい。TP「あの、YOUは何しにの’’ハルマ◯ウラ”の子たちが心配」。本当に。あのキレイで長い首にロープをかけるだなんて、よほどのことだな、とか思いました。