人生初キャンプ

TPの後輩で私も学生時代からの友人、K君がキャンプに誘ってくれました。K君はここ数年、キャンプに凝っていたそう、テントと寝袋と寝袋の下に敷くマットだけ買ってリュック背負ってTPと徒歩で待ち合わせ場所に向かいます。

先日美容院で「今度、初キャンプに行くって言ったら美容師さんが、えーっ、キャンプの達人みたいに見えるのに」という話しをするとTPもK君も笑っています。キャンプしたことないのにキャンプの達人に見えるだなんて、ちょっと嬉しい。談合坂サービスエリアでの休憩も、うれしい。(もちろん思い出すのは武田百合子のことで)

あれこれお喋りしているだけで、◯十年前に戻る?いや違う、あまり変わらない関係が継続している、つながっている。河口湖!一度、今日の宿泊地のキャンプ場を確かめて、行きがけに見つけたスーパーへ。

綿半というスーパー、地元では有名なんだろうか?駐車場が広ーいです。

何度もキャンプに行って、友人たちとキャンプめしを食べているK君は、買い物の量も多いような感じ、私はそんなにガッツリ食べるタイプじゃないので(その分、ビールをたっぷり飲むタイプ)、K君が想定するよりも少なめに買い物。どんこが安かったのでバーベキュー用に買ってみます。

 

今回のキャンプは、K君が明日の朝から仕事が入ったため早起きして帰路に着きます。それでもつい、朝ごはん用のパンと玉子まで買ってしまいます。(普段、朝食作ったりしないのにキャンプだからって作れるのか?私たち)

テントを張る場所のことを、サイトと呼ぶそうです。本来は2時からのチェックインですが、1時からのアーリーチェックイン(1時間1000円)をして、サイトを選びます。歩いて小高い場所に登ってみて、一番見晴らしの良い土地、いえ、サイトを選びます。

 

まずは、荷物下ろし。K君が車に積んでいるクーラーボックスやキャンプ道具の詰まったコンテナを下ろします。そして、タープなるものを張ります。雨が降り始めてきたので、3人で協力し合って、ピンと上手に張ります。缶ビール開けて、カンパーイ!

K君が、巨大なレンコンのような黒いものに、ガスバーナーをゴーッとさせて起こしてくれた炭火で、早速、タンの塩焼き。うめー!!こんなに美味しいタンは食べたことないというほどの歯ざわり(シャクシャク)、続けて焼き肉(安いと思ったら牛じゃなく豚だった、つまりサムギョプサル)TPは腹ペコでたまらない様子、私とK君が1枚食べるとTPは2枚食べています。つまり4枚焼くと私とK君が1枚ずつ食べる。

だんだんと、このサイトが自分の土地のような気がしてきました。庭から覗いてみると、町内にも続々とご近所さんが越して来ました。「あそこんち、1時間も前からタープ張り始めて、まだ終わってない」テントを立てたり崩したり立てたり崩したりしているお宅もあります。手伝いに行こうかと言いながら、いけね、すっかりキャンプの達人のつもりだったけれどまだ今日が初日だったと思い直します。

せっかくなので、新居の周辺を散策することに。裏側から見て荘厳で素敵だと思った神社は、正面に回ると「浅間神社」だったので驚きます。K君は神社巡りが好きだそう、意外な一面を知ってうれしい。杉の巨木に見とれます。

何て美しい参道なんでしょうか。(富士山を背に河口湖から一直線)3人で神社にお参りすること自体が珍しいことなので、学生時代からのことを思うと、じーんと感激します。

本殿を写真に撮るとオーブらしきものも写りまくりです。

K君が何から何まで用意してくれているので、王様のように椅子に座って待っているだけで、巨大なステーキやら、K君お手製のポトフやら出てきます。

何から何まで美味しい。

年賀状のやりとりをしているので、お互いの引っ越し歴はある程度把握しているけれど、それぞれ辛い時期は交流が途絶えていたのか行ったことのない部屋もあります。ウィスキーも飲んで。そして、焚き火。その辺に転がっている枝なんかも入れて燃やして遊びます。

 

まだまだ話したいこと、聞きたいことがあるけれど。明日も早いし、もう寝ましょう。また一緒にキャンプすればいいし、などとすでに次のキャンプのことを考えています。いえ、朝集合した瞬間から次のキャンプのことを考え、同時にいつも車で連れて来てもらうわけにはいかないので電車に乗ってキャンプに行くことを考え、最適な服装や雨具のことを考えてTPと二人で火起こしうまくできるかしらと考え、はっきり言ってキャンプに夢中になっています。雨も降ったり止んだり、タープのお陰で雨にも濡れず焚き火を何時間でも眺めていられます。おやすみーと寝袋に入ったら数分で、深い闇の奥底にたどり着きました。ぐうぐうぐう。