ワープ大成功!駅の中に、巨大なリンゴがあるから、きっとここは青森。
駅のトイレで、ジャージを脱いでモンベルで買った登山用のズボンに履き替えます。よっしゃ、本気で旅行するぞ!
まずは、二日間の津軽フリーパスを買って、バスに乗って弘前城へ。どうもおかしいと思ったら、TPは全国の現存天守12城があといくつかで制覇できそうだからと、そこを中心に行き先を決めているらしい。
洋館をリフォームした素敵スタバで朝食。TPの頼んだカフェラテだけ、スリープがついていないので「アチチ、アチッ」と飲みづらそう。私のホットコーヒーのスリープを渡してあげました。
ポストにもリンゴ。
青森の街の建物をミニチュアにしてある場所を通って。
弘前城のお堀はどうして道路とほぼ平行なんだろう?
いよいよ弘前城の天守閣へ、でも何かが変。ミニチュアのよう、と思っていると石垣を工事中で、上の部分だけを移動させているそう。どうりで、袴を履き忘れたような見た目。
こじんまりとした天守閣を楽しんで、裏手で岩木山を眺めます。「岩木さーん!」
石垣は絶賛修理中、どうぞがんばってください!
青森駅までバスで戻ろうとしたところ、ちょうど良い時間のバスがありません。仕方ないので、歩きます。変わったマンションを見つけて写真を撮ります。
津軽フリーパスのパンフレットで時刻表を見て、ギリギリ乗り込んだJR。お天気もいいし、岩木山も見えっぱなしだし、すでに青森に来てよかった、と思います。
五所川原の駅で乗り換えます。1時間ほど時間があるので、昼ごはんを食べます。
TPが本屋で買ったガイドブックにある、天中華そば。天は天ぷらの天、その天は何とホタテ!香りがすごく、ジューシーで。スープの出汁の優しさ、そしてコップの水すらも透明度が高いように思えます。
あー、おいしかった。青森は、雑草すらマーガレット。たんぽぽも、背が高く花屋で売られていそうな姿をしています。
旅行の前々日に、たまたま録画しておいた「72時間」を見ると津軽鉄道が舞台でした。そうなると絶対に行きたいと急遽、旅程を変えたそう。
津鉄が来ました。
津鉄を降りました。芦野公園駅で降りて、
太宰治少年が遊んだであろう公園を眺めて、
太宰治少年が通った小学校横を通って、
青森の空き地を眺めて。どうしてこうも花盛りなんでしょう。
金木まで歩きます。TPが、津軽鉄道は太宰をめぐる旅にしようねとか言っていたけれど、つい、三味線資料館であと10分で三味線の生演奏が始まると聞いたら飛び込んでしまって。やっぱりじょんがらは華がある!ベンベンベン、チリリッチリリッチリリッ。
「三味線、最高やったね!」と竹山のCDも買っちゃって。帰りの電車の時間がなくなったので、太宰の生家の斜陽館は駆け足で見学します。
やっぱりね。こうしてパンフレットの文鎮が石のところはいい街。
太宰家(いえ、津島家)のお仏壇の豪華さに圧倒されて。
金木駅へ。私が津軽じょんがら節を再現しながら歌っていると「おかしいな、太宰めぐりって言ったのに、三味線の旅になった」などとTPは首をひねっています。
それにしてもの絶景。どこを見ても。突然、津軽鉄道のガイドさんから「福岡からいらしたんですか?」と聞かれて、思わずはいと答え、どうしてわかったんですか?と尋ねると、リュックのファスナーにぶら下げているにわかせんぺいのワッペンキーホルダーを見てわかった、とのこと。てっきり博多弁でバレたのかと思いました。
TPはこの旅行で、太宰の「津軽」を読むと図書館で文庫本を借りてきています。
「いいな!いいな!」と言うと、図書館で「津軽」の入った文庫本を借りてきてくれました。サンキュー。
なので、二人揃って「津軽」を読みながらの旅行。どの駅もどの場所も、本に出てきます。ひねくれているようで、素直なところ。可愛らしいひと、太宰くん。
今日はこれから、青森駅に行くそう。川部駅の乗り換えで40分ほど時間があるので近所を散歩します。
ネコバス!?と思ったら毛虫でした。
歩道橋から街を眺めます。学校帰りの小中学生たちが、誰?このひとたち?みたいにジロッと警戒して帰宅して行きます。数十分の散策を終えて、再び、電車に乗ります。
青森駅で電車を降りて、ねぶた資料館へ。
どーん
青森駅の裏は、すぐ海です。あわてて地図を広げて、納得します。
青森の街の看板は、わかりやすい!と思います。
さ、今日の宿にチェックインしましょう。どうやら肉体労働をするひとたちが長期滞在する宿のよう、どうりで安いと思いました。2人で1泊、5000円。十分です。
窓から、さっき歩いたばかりの道が見えます。
街をぐるりと散歩して、晩ごはん。お客さんの多い、人気の居酒屋らしい。
利き酒から始めて、
長芋唐揚げ。
貝味噌。イカ焼き、ホタテフライ、リンゴ酒。
お醤油すら、おいしく感じます。
ほろ酔いで、宿に戻ります。工事関係の方たち向けの本。
それにしても今日は盛りだくさんだった。TPは夜行バスで一睡もできなかったと目がバキバキだったけどよくがんばった。明日の朝は、早起きして奥入瀬渓流とかに行くらしい。早く寝て、明日に備えましょう。そして宿のひとに教えてもらった、市場の朝食を楽しみにしましょう。ぐうぐうぐう。