瞬発力

朝のバゲットは、玉ねぎスライスと、大根葉やら小松菜やらを酢で和えて挟んでみたものです。おいしい。

もう辞めるから、何のプレッシャーもなく、ただ乗るバスの優雅さ。

昼の弁当を食べる優雅さ。

図書館で借りた「照子と瑠衣」。最高です。テルマ&ルイーズからのスピンオフとかも言いたくないくらいに、荒野ちゃんの世界が。

「あんたってそういう女よね」きっと瑠衣はそう言うだろう、と思いながら、照子はいなり寿司を作っていた。

仕事を終えて帰る道、目の前を歩いていた70代後半に見える女性が、フラフラっとしたと思ったら、頭からつんのめって転んでおでこから流血。提げていた買い物袋(エコバッグ、ナマハゲマーク)を道の端に置いて駆け寄ります。右ポケットに入れている手ぬぐいを血が出ているおでこに当てながら、駆け寄ってくれる男性たちに、目で助けを求めます。「救急車呼びましょうか」「どうしたらいいんでしょう」「すみません」「呼びました」「血が止まらない」「どうもすみません、歩いて帰ります」「立ち上がらないで」「(目の前が赤十字だったので)赤十字の方たちが、助けてくれないでしょうか」「(ニコニコ)」やがて、赤十字の警備員さんが来て、その後に応急処置のプロたちをワラワラ呼んできてくれて。誰かが「おばーさん、お名前、いえますかー」とか言っていますが、お婆さんは転んだ衝撃で補聴器が外れているので赤十字の方に「補聴器が外れています」と伝えます。手ぬぐい越しに、少しずつお婆さんの血液が流れ出ているのを感じます。「わたし、自分で歩いて帰ります」とおっしゃるけれど、立ち上がれない様子。「右腕が下になってきつそうですけど」と言うと「仰向けにする方が危険なんです」と赤十字さんたち。酸素や脈を測ってくれ、担架まで出て来ると言うので、頭を支えていた手ぬぐいごと、赤十字さんたちに譲って、買い物袋を持って帰ります。

彼女がフラフラっとしたその瞬間に、身体ごと、前に駆け込んでいたなら。まだまだ修行が足りない、もっと身体ごと即時に動けるようにせねば。頭であれこれ考えずに身体がちゃんと反応するひとになりたい。数秒間見えていたのに。瞬発力をもっと鍛える道場があったら、通いたいなと思います。