韓国の消火器は丸っこい。
ホテルに荷物を預けて、今日は慶州いや、キョンジュ観光です。TP調べでは、市場に行くと朝食ビュッフェがあるとのこと。一軒目でなぜか断られて、二軒目の優しそうなおばさんの店へ。いきなり韓国語で話しかけられ、でくのぼうのように首をひねる日本人夫婦に、皿を渡してくれます。1人8000ウォン。値段も書いていないので、1万ウォン札を2枚渡すと、4千ウォン戻ってきます。ガイドブック通りの値段だそう。どれも美味しい。TPが「信じられる?俺たちまだ韓国に来て24時間経ってない」と言うので驚きます。
私は昨日色々と上手く行かなかったところを、今日は改善する気マンマンです。まずは漢字を捨てること。キョンジュは古い寺や名所で有名な観光スポットらしい。まずはバスに乗って仏国寺、いや、プルグクサを目指します。運転手さんにも「プルグクサ?」と念を押して。バスは、ハングルのアナウンスしかありません。TPが「まずぶっこくじに行ったら」と言うので「違う!プルグクサよ。プルグクサ、プルグクサ、プルグクサ」すると社内アナウンスで「プルグクサ」と聞こえたので運転手さんをちらっと見ると頷いています。慌てて旅行者用のカードをピッとかざして、下車します。
ここがプルグクサか。
何だか、癒やされるわ。
TP「次は、バスにのって石窟庵」。「違う!ソックラムよ。ソックラム、ソックラム、ソックラム」
パラリと開いた本で、キョンジュは有名な牛肉の産地とあります。しまった!!昨日、なぜ豚を選んだんだ。牛を選ぶべきだった!これほど激しく悔いたことは久しくありません。
ソックラムで、石仏を見ます。「スンってなるね」とTP。
ソックラムからプルグクサに戻り、バスで市街地に戻る際、観光客たちが来た時と同じ方向のバス停にいることに気づいたTP。本当に並んで待っていると、来た時と同じ方向のバスはぐるっと回って、無事に市街地へ。
気をつけろ!キョンジュのバスは終点という概念が無い。どれもこれも周遊するぞ!
ホテルに戻って荷物をピックアップします。
あぁ、本当ならキョンジュで古墳を堪能してみたかった。
でも私たちは、東大邱駅へ向かうから。いや、トンテグ。ハングルでトンテグの駅名を書いて見せて、長距離バスのチケットを買います。
1時間ほどでトンテグに到着するそう。コンビニでキンパを買って昼ごはんにします。
トンテグからは、高速鉄道で天安、いやチョナンに向かいます。
TPはトンテグ駅で、有名なお惣菜パンを買えたと喜んでいます。
高速鉄道のチケット売り場で、チョナンのハングルを書いた紙を見せてチケットを買います。1時間もあるので、アイスコーヒー。「アイスコーヒー」は通じず「アイスアメリカーノ?」と言われて頷いて、注文します。ここで嬉しいことが。TPが水を買いに行っているのを待っていると、韓国のおじさんが私に韓国語で道を尋ねて来たのです。「ソーリー」と言うと、手を降って去って行きます。私、韓国に馴染んでいるんだ!
時間通りに、乗るべき高速鉄道のホームで待って、やって来た電車に乗って指定席に向かうと、すでにひとが座っています。彼らがスマホを見せて言うには、私たちは違う電車に乗っているとのこと。大慌てで車掌さんの元へ行き、チケットを見せて身振り手振り、さらにはものすごく困った顔をして見せて助けを求めます。「ドント・ウォーリー、ダイジョウブ」車掌さんが次の駅で降りるよう言うので、紙を渡して、乗り換えを書いてもらいます。さらには車掌さんが次の電車の車掌さんに電話してくれています。どういうことでしょう?乗り換えたら、本来乗るはずだった電車よりも30分早くチョナンに到着します。
プラットフォームの番号も教えてくれたから、乗り換えはスムーズ、しかし乗り換えた先の車掌さんは私たちを目ざとく見つけてくれ、元々のチケット(エクスペンシブ)を払い戻して、今乗っている電車、チープトレインのチケットを売ってくれます。22100ウォンで、6600ウォン払い戻されて、5700ウォンの切符を買った。車掌さんが、指定席はないけれど、4号車に行ったら涼しいと言われて、だだっ広い車両の床に、持参のレジャーシートを敷いて座ります。遠くの席で私たちを見ているおじさんとおばさんたちが、ヨシ、ヨシとばかりに大きく頷いてくれます。
ふぅ、昨日から何だかバッタバタ。でも無事にチョナンに着いた。
この街は、ガイドブックにも乗っていないそうだから、慎重に。
シンプルなホテル。
ここは、どうやら歓楽街のようです。
ホテルの目の前の、賑わっている店に入ります。
メニューを開くと、
ほらね、ハングルのみ。あきらめて、お店のひとに「レコメンド」と言ってみますが通じず、「フィッシュ?」と言うので頷いて、付け合せの1万ウォンのおかず?も勧められるままに頷きます。「焼酎」と言うと「チャミスル?」と言われて頷きます。
ハマグリかな?大アサリかな?おいしい!
白菜に粉をつけて焼いたもの、おいしい!
何じゃこりゃ!店員さんいわく、バグのベイビー。ひっ、虫の子ども?ほろ苦い漢方薬味です。
一体何のお刺身でしょう、でも生け簀もあるので名物なのは間違いありません。チャミスルの味は甘く感じました。ここでも明朗会計。
はー、何だかバタバタしたけれど、何とかチョナンに来られた。持参の、近所のダイソーで買ったプラスチックの蕎麦猪口でインスタントコーヒーを飲みます。軽くていいわ!明日は「私の解放日誌」のロケ地、タンミ駅、いや、本当の名は「成歓(Seonghwan)」駅へ行きます。楽しみ!