あたしたちが虫だったころ

monna88882016-01-11

RCと、清澄白河の美術館へ「オノ・ヨーコ展」を観に行きました。1歩会場に踏み込んだ瞬間から、天井からいくつも吊るされたアンティークの虫かごたち、その完璧なフォルム、底に張られた金具の美しさに見とれます。最初の部屋では、ニューヨークのアパートの窓に、回想のシーンが重ねてプリントされた写真たち…まるで自分の思い出かのように心が泣きます。


どの作品も、例えメモ書きひとつとっても、やっつけやヤケクソが無い。ひとつひとつが、大切に、完全なる作品としてずっと前からそこにいるのが当たり前のように、ただそこにいて、私に直接語りかけてくれるかのよう。これが、共振するってことなんだ!1960年代の作品も、2000年代の作品も、表示を見なければ見分けがつかないほどの完璧さ!


ひきこもるRC


さなぎからの眺め


最後の大広間

展示を観ながらも、観た後でコーヒーの街と化した清澄白河をたっぷり歩きながらも、共通のおともだちが元氣にしていることや、今の職場の人たちのことを惜しみなく教えてくれるRC。体験コーナーにあった、茶色いガーゼの袋にふたりで入ってみると、ずっと前に同じようにひとつの卵に一緒に入っていた虫だったころの記憶が蘇るかと思った。今日は誘ってくれて本当にありがとう、感謝満点玉。それにつけてもオノ・ヨーコさんの作品は、ただその空間に触れるだけで、深い瞑想をしているような感覚になるのが不思議。すさまじいほどです。