感受性の先輩

一日中、うだうだと過ごしていました。風邪がココロにまでずっしりと重くのしかかって来たのか、何にもできずにただドンヨリと・・・そこで氣がついたのは、頭を空っぽにすることの難しさ。こんな日こそ、何の罪悪感もなくゆっくりすれば良いのに、人間って面白い、不思議。


きもちのこえ 十九歳・ことば・私

きもちのこえ 十九歳・ことば・私

そんな中読んだ、図書館で借りたこの本は、素晴らしいものでした。きもちのこえ、は脳性麻痺と重度の弱視で15歳まで自分の感情を伝える手段を持たなかった少女が、筆談を学んでようやく、きもちを外に出す事ができたエッセイ。本質を優しく描く感受性!あぁ、私は声が出せるし目も見えるんだ。読む間は忘れていました。感受性の先輩、と敬意を払いたい。