居酒屋

monna88882011-08-27

京橋フィルムセンターへ出かけました。

狂い咲きサンダーロード石井聰亙監督の映画を久しぶりに観直したいなと思っていたところ、フェイスブックで上映があることを知りました。当日、ご本人も来場するんじゃないかしらと思うと、数日前からカリカリするほど緊張して、劇場で観終わってもなお、外に出たらご本人がいらっしゃるんじゃないかしらとドキドキしていたけれど、そのまま東京駅までまっすぐ誰とも出会わずに帰ってきていました。暴走したい男、山田辰夫のことがこんなに近く感じられるとは。登場人物の声の大きさが全部、熱として放出されます。今を変えようと思っても変わらない何かが、人生として感じられる映画。京橋へはいつでも出かけねば、そう思いました。自分の自意識過剰ぶりにも興奮しながら。


おさん (新潮文庫)

おさん (新潮文庫)

母の父は、祖母いわく戦後に勝手に籍を抜いて出て行った悪いヤツ、でしたが実際に会ってみると子供の私には普通のお爺ちゃんでした。そのお爺ちゃんが20年前に送ってくれた本を読み返します。おさん、うなるような面白さ、そして今読むと古典のようにも感じる。お盆も過ぎて、母の方と父の方、両方のお爺ちゃんを思ってみたりしています。母方の祖母の再婚相手、私にとって本当のお爺ちゃんは、とても元氣です。


家に帰って、TPに誰とも会わんやったと報告すると驚いていました。それから映画のことを興奮して2時間ほど話しました。TPのおごりで、近所の居酒屋で。2時間もの間、私たち以外に、誰一人としてお客はありませんでした。