くまざわ書店

TPを見送って、そのまま運転免許の更新へ都庁に向かいます。何年も運転していないのでゴールドなのも悲しい。受付開始の時間までコンビニで立ち読みをしたり、タリーズでコーヒーを飲んだりしていると、もう受付には20人くらいのひとが並んでいました。コーヒー片手に並びます。朝いちばんで並んでいるひとたちには、受付開始前に係のひとが説明をしてくれます。ハガキと免許証を持って、1番でもらった書類を書いたらお金を払って4番で視力検査、6番で写真撮影・・・ベルトコンベアーにのったコロッケのように、次から次へと、手にしていたコーヒーを、まだ時間あるから最後まで飲みなさいと優しく注意されて受講、ちょうど絶対に咳をしてはいけないような場面で咳が止まらなくなってうんざりします。それでも30分経つと新しい免許を受け取ることができます。ヤッター!ひとつ宿題が終わったー!

あるノルウェーの大工の日記

あるノルウェーの大工の日記

あるノルウェーの大工の日記。都庁のお楽しみは、北側のビルの2階にある本屋さん、店は小さく本も多くないけれど読みたい本になぜか出会いやすい本屋です。早速2冊買って、てくてくと歩いてみつけたヒルトンホテル地下にある安いコーヒー屋さんで90分ほどゆっくり、本に没頭します。これこれ、これが平日の楽しみ、魂の洗濯!この本は、個人経営の大工さんが受注から作業完了までのことを綴った日記、彼の仕事ぶりの真剣さ、仕事終わりのレストラン、休日の過ごし方や考え方、一緒に働いているかのように没頭できる、素晴らしい本でした。もう何回か読んでみたい。真面目なひとは励まされるかもしれない、そう、私のように真面目なひとは。あまりにも面白いので、家に戻って著者のオーレ・トシュテンセンさんというひとを検索してみますが、どうして日記を書こうと思ったのか、そのいきさつが全くわからずにモヤモヤ。


家に戻ってもまだアパートの塗替え工事が続いているので落ち着きません。ベランダに大工さんの影。何だか窓を突然ガラッと開けて話しかけられそう、そんなことはしないだろうけど。落ち着かないのでそーっと家を出て、ジョナサンへ行きました。

高架線

高架線

高架線。ynさんブログで紹介されていた本、滝口悠生を読むのは初めて?都庁の本屋でぱらりとめくってみると、最初のページの最初のひと言でガツッと心をつかまれて、これは読みたい!と興奮して買ったもの。酸っぱいハーブティーなどを飲みながら読み始めたところ、ひとつひとつの言葉の納めどころが新鮮でどこからどこまで「面白いー!!」と叫びたいような小説。だってみんな話しが脱線するんだもの、だいたい退去するときは次の住居人を紹介しないといけないアパートって何!?と笑わずにはいられません。そのうちに笑いながらも泣きたくなります。日も暮れたので部屋に戻ってお風呂を沸かしてお風呂の中でも読んで、お風呂から上がっても読んで。色んなひとが色んな考えでただ生きているのって、いいな。小説って、いいな。