軽井沢泊とは言えども、メインの通りではなく駅の裏っかわ、ゴルフ場に囲まれた雑木林を横断する道路の真ん前、激安宿泊所のチサンホテルで最後の夜は明けました。バスに乗って、軽井沢散策へ出かけます。駅前のレンタサイクル屋さん、白ネコで自転車を借りました。一日３００円！何だか廃車処理工場のような店構え。名前と電話番号だけをノートに書いて、すぐに貸してくれました。雲場池が紅葉の見頃、と教わって走り出すと、白ネコのお兄さんはすぐに追いかけて来て、リュックも無料で預かってくれると言います。ＴＰの自転車は、サドルが上向きに曲がっているけれど、言い出せない雰囲氣でした。
雲場池 何だ、この赤いトウモロコシ！？ 見頃のピーク！
旧三笠ホテル ロマンたっぷり十字窓 これぞ軽井沢の朝もや＆ＴＰ
自転車をクルクルと漕いで、いくつかの歴史あるホテルや、雑木林、室生犀星記念館などを見ながら、秋の空氣を胸一杯に吸い込みます。お昼ご飯を食べると、あっと言う間にもう帰りのバスの時間が迫っていると知り、私は突然悲しくなりました。あー！喫茶店でゆっくりとしたかったのに！全部のプランを立ててくれたＴＰに、喫茶店の時間が足りなかったと嘆きに嘆いて、最後の２０分だけ、ひとりで駅近くにある丹念亭という喫茶店で、ゆったりと珈琲。これが大正解でした。最高のサービス、店の柱から香る想いの温かみ、きっかりとした珈琲。うっとりしたまま、ＴＰとバス停で待ち合わせです。ＴＰは駅前のアウトレットモールを覗いて、巨大な購買欲の建物の連なりにゾーッとしたそう。お互いに２０分の過ごし方を持ち寄って、わいわいと2,000円のバスに乗って帰りました。
