リーダー

指圧用の棒は、１００均でも売られていますが、以前１０００円ほど出して買った回転指圧コロコロ棒はふと思い出したときにコロコロするのになぜかちょうど良い指圧棒です。

高校の卒業式のその日、全校生徒の起立、着席、起立、着席。母が来るかどうかの心配や、お礼参りで窓ガラスを割られたりしないかという心配を終えて、まずグラウンドへ出て真っ先に思ったことは、これで一生、体育祭がないという喜びでした。あの真夏の行進、水も飲めない状況、そして何より体育祭に向けて教室が一致団結していないのに一致団結させようという学校の目論み、そしていつの間にか生まれたリーダーグループの存在。あら？昨日までは全く同じ同級生だった人たち、何でリーダーに立候補したからって、急に仕切られたりするの？そう感じながらボーッと手応えなく、目立たないことをいいことに好き勝手に授業を休んだり意見を持たずにいたそのツケが完全にいま、回って来たと感じました。

ヤノマミ (新潮文庫)

ヤノマミ。文庫で買った本は、その一章一章が心をグッと鷲掴みにされて、グイグイッと動かされるほどのルポタージュでした。毎晩毎晩、この場所に立ち返ろうと思いながら少しずつ読み終えます。まずはここに立つことを教えてくれる数年で一冊の本、こんな本が文庫で存在するだなんて。

お勤め先で大掛かりな転換が決まっているにもかかわらず、誰も何も表立って言わないと小耳に挟んではいたけれど、少しずつ口に出してみてもオジサンたちが加勢してくれないばかりか、盛り上がっていない体育祭のリーダーのような氣分になるのです。ひとりではしゃいじゃってバカみたい、そんな悪口が頭の中でこだまします。誰もそんなことを言っていないばかりか、実際は色んな人の助けを得て、色んな人の思惑をかいくぐりながら、色んな人に教えてもらっているのに。

言いたいことは３つほどしか無いのに、発言が届かないもどかしさ。聞いてもらっているのに、なぜ聞いてもらっていないかのように感じるんだろう。体育祭の実行委員になったことがないから、今になってその大変さが身にしみます。あぁ、若い時の苦労は買ってでもせよとよく本で読んでいたけれど、本当にそうだったんだ！その大変さの外側のそのさらに外側に少しだけ触れただけでも、うんと大変。もちろん誰から推薦されたわけでもないのがミソです☆リーダーの大変さがわかっただけでも、今日のところは自分で良しとしてあげます。