白い虹色の世界

昼から、TPと銀座へ行きました。ひとりで出かけるつもりでいたところ、今日がお休みになったTPが一緒に来てくれると言うので、嬉しくなります。ギャラリー現。RCから教えてもらった森田秀樹さんの展示です。




ポリプロピレンかポリエチレンみたいな発泡板がくるくるとまるめてあったり、まるめていなかったりする空間に入った瞬間に、その白さに目がくらみます。TPはしゃがんで隠れたりしています。白の反射にじっと目を凝らしていると、虹色も見えてきます。これがホワイトアウトか!?ギャラリーの女性もいつもの通り、素敵。わたしたちが喜んでいるところをみて、喜んでくれます。


何も言葉にしようとせずに、ただその場に立ち止まったり、分け入って進んでみたりしました。ふと見ると、紙飛行機が落ちています。まるで宝物を見つけたかのような氣分。また分け入ると、シールが貼ってあります。ギャラリーの方に尋ねると、制作者の森田さんのお知り合いの家族、その子どもが投げたそう。私も紙飛行機を拾って飛ばしてみると、ギャラリーの女性が、ありがとうと言ってくれるので胸がキューンとします。白、白、白の世界。


はす向かいのギャラリーマンションにも立ち寄って、今年も「佐々木誠」作品を目の前で見られたことに手を合わせて感謝します。

銀座のアンテナショップ、かごしま館でさつまあげをつまみ食いして、鹿児島の麦味噌と、いりこだしを買ってシャンテシネ横のゴジラ広場でペットボトルの知覧茶を飲みながらTPとお喋り。しかめっ面の女の子がベンチに置き忘れていたスマホを渡すと、ニコッとして、すぐに真顔に戻っています。スマホを忘れるって、一大事だと思うんだけど、ものすごいタフな女の子!


TPが、日比谷公園へ行きたいと言うので、立ち寄ります。ポケモンゴーを追いかける人だらけ。噴水のある池には、蝉の死骸が何十匹も浮かんでいます。TPは、子どもが投げ捨てたんじゃないかと言うけれど、私はそんなことはあるまい、きっと7日目に水を飲みたくなった蝉たちが大量に最期のときをここで迎えてしまったんだと思っています。それとも光に誘われて?真相は闇の中だけれど、ポケモンゴーハンターたちの間を抜けて、霞ヶ関の駅から地下鉄に乗って、家に帰りました。