安い女

寝坊。でも土曜日だから良し。TPと焼き肉ランチを食べに街に出ます。銭湯券も期限切れが近づいているそうで、銭湯にも行くことに。

そして、キャンプ用品も見ます。TPも仕事終わりに焚き火台を見に行ってくれたのですが、人気のピコグリル(スイス製)は現在品切れ状態が続いているとのこと。

それならばと、アルスト(失礼!通の言い方しちゃった、正しくはアルコールストーブ)を買おうかどうしようか買おうかどうしようかと迷って買わずにおきます。

銭湯に向かって、歩きます。公衆トイレの鉄柵に、キーロックで吊り下げられたジョウロを発見し、何て画期的なアイデアなんだとお掃除係の方に心でスタンディングオベーションを送ります。

歩いて歩いて。「K君、なんにも変わってなかったね、らしさ全開やったね」「仕事間に合ったって言うけど本当かな」TPはK君が奥さんとうまく行っているかをしきりに心配しているよう。今度、キャンプに誘ってみようか、一緒にいかがですかって?

そんなこんなで、ようやく銭湯へ。TPと最初に暮らした街の近くなので、思い出ぽろぽろこぼれまくりです。「最初に、お金をいくら持っとうか聞かれて1万2千円って言ったら、たったそれだけか?それなら意味ないやん、二人で遣っちまおうぜって言われて」それで、私は福岡に帰れなくなったのです。たった2週間とかそれくらい遊びに来たつもりだったのに。毎日、小銭をもらって専業主婦みたいなことをしていたけれど。風呂もないアパートで。そこから◯十◯年。

そんなことより、控えめに言っても今日の銭湯は最高でした。そして、帰りに寄った居酒屋も最高です。

何とプラスアルファの気配りの出来る店長なんだと感激して写真を撮ります。TPは「そんなに?そんなに良かった?安くつくひとで良かったわ」などと言ってくれます。さ、電車に乗って帰りましょ。