キャンプの神さま

早起きして、リュック背負って、カゴを提げて駅まで。

道端に大量の缶が捨ててあります。一体何をしたんだろう、こんなに大量に。

電車に乗って、

乗り換えて、

乗り換えて、

藤野駅というところへ。

バスに乗り換えて、

一体どこに?

バスを降りて、

青根キャンプ場とやらを探すと、あれ?遠い?途方に暮れます。行き方を調べてくれたTPも呆然としています。バスの運転手さんに尋ねると、とてもじゃないけど歩いて行ける距離じゃないとのこと。予約制の乗り合いタクシーがあるから電話してみたら?と親切に教えて下さいますが、私もTPも携帯を持っていないので、曖昧に微笑むだけ。

しばらくぼーっとしていると、その乗り合いタクシーとやらがフラッとバス停に入ってきたので慌てて手を上げます。本当は予約制だそう、それでもたまたま見かけて立ち寄ってくれたそう。

ひとり300円、明日はどうするの?と心配してくれ、明日もお迎えに来てもらうことに。ホッ。キャンプの神さまは私とTPのことを好きなようです。

到着したところは、オートキャンプがメインな様子。徒歩でてくてく受付に向かうと、怖そうなおじさんが、徒歩なの?と番号札を渡してきて、並んで!とのこと。TPが「徒歩なのにどうやって並ぶの!車の後ろに並ぶってこと!?」と訴えたところ、そのへんのベンチに座っといてとのこと。すぐ別の方が出てきて、徒歩の方!と受付を済ませてくれました。

うふふ。今回は165センチのタープポールを買って持ってきたから、前の方が背が高くなって快適になりました。後ろが110センチだから低すぎやしないか心配していたけれど、完璧だと思います。TPと、うっとり眺めます。

テントも上手に張れたし、ちょっと近所をお散歩。

どこを見渡しても、山。

今回は前に余った薪を持って帰っていたので、7〜8本持って来ているのです。でもこのキャンプ場の薪は500円で安かった、前回は900円で高いと思った。

TPが練習していたパスタ、おいしくできました!

日差しが強くなって、はぁー、やっぱりタープは必需品だなー(うっとり)。

(徒歩で来たの、私とTPだけじゃないかしら?)

ご近所さんたちも続々と増えてきました。

ゴミ捨て場には大量の網が捨ててあります。なんともったいない!ひとつもらおうかと思ったけれど大きすぎるから諦めます。

夕方、すぐ近くの温泉へ行きます。

ゆっくりと温泉に浸かって、待合室で缶ビールを飲みます。三密の3つの密がどうしても思い出せません。秘密、はちみつ、あとひとつ何だっけ?

TPは風呂上がりにたい焼き型のアイスを食べています。

はー、キャンプはいいな。

そろそろ晩ごはんにしましょう。昼に放り込んでおいた炭が、まだ火が起きていたので着火剤ナシでも火起こしできました。アルミホイルにくるんだ人参やじゃがいもを放り込んでおきます。

TPが、松ぼっくりをたくさん拾ってきてくれます。持参の薪を燃やして、味噌漬けにしておいた鶏肉を焼いて食べます。

今回、うっかりが2つも。まず米を忘れました。仕方ないので明日の朝の分のパンを半分、TPにあげます。もうひとつは、まさかの火バサミを忘れました。薪を太めの箸のようにナタで割って、火バサミ代わりに使います。なかなか快適、グッドアイデア!だんだんと夜になって、風も出てきて。TPはレンタルの椅子を借りています。もう椅子なしではキャンプできないかもとか言っています。私はアグラが平気で何時間でも座っていられるけれど、TPは腰が痛くなるらしい。大変だね。

晩ごはんを終えて、歯も磨いて、まだ夜の8時。でも明日の朝、乗り合いタクシーの予約があるから早めに寝てしまいましょう。夜の8時台に寝るだなんて、何と贅沢なことだろう。TPはまだ眠れないと、椅子に座ってぼーっとしています。何と贅沢な時間なんだろう。キャンプの神さま、今日もありがとうございます。またこれからも、どうぞよろしくお願いいたします。