私とキャンプ

8時の電車に乗って、

乗り換えて、もう一度乗り換えて、

西武秩父駅まで!スーパーがあるのか(それなら食材いくつか置いて来たかった)。TPのリュックはテントでパンパン、私のリュックも飯ごうやら食材やらでパンパン。思い切って着替えのパンツも置いてきてやったぜ。それでもスーパーで、ビールとしいたけ、昼食用の焼きそば麺と豚肉など買います。

キャンプだよー!(K君とのキャンプを入れて3回め、自力では2回め)

浦山口という駅で降りて、

橋立川キャンプ場へ。2人で1サイト3600円。焚き木800円。私は、この日のために考えに考えて「ナタ」を近所のホームセンターで買ったのです。軽くて小さいので。もちろんモーラナイフも候補のひとつでしたが、これから何年も経過して老女になったときにナイフで薪割りは辛いと思って専門道具を。3680円(キャンプで使うと言って買ったときに店のひとも、案外高いんだと言っていた)。TPがナタを使いたいと言うので貸してあげたところ、思わぬ才能?TPはとても上手に焚き付け用の端材を次から次へと作っています(自分でも驚いている)。そして、新品のピコグリルが初心者みたいで恥ずかしいから、さっさと焚き火をしちゃいます。

100均の鉄板(軽くて薄いのでひん曲がり放題)で、焼きそばを少しずつ焼きます。

今日も暑いです。木陰です。

川の水は冷たいです。味見すると雑味があります。

そして焼きそばは信じられないくらい美味しいです。後片付けセット(ゴム手、激落ちくん、3M、ウタマロ石鹸)も完璧です!紙袋を切って作った焚き火道具入れも完璧です!すごい才能です。

ご近所さんたちも増えてきました。煙がたなびきます。

ちょっとだけ昼寝して、近くの鍾乳洞を探しに散歩へ行きます。ダムにぶち当たって鍾乳洞は見つかりません。

橋を渡って駅まで戻ります。

ああ、逆方向か。

誰ともすれ違わない道を通って、

本当にこんなところに観光地が?

と思ったら、急に鍾乳洞が現れました。

すっごいところ。200円払って入場します。洞窟内は撮影禁止。宗教的な意味合いがあるようです。これがなかなかの冒険、腰をかがめて歩かなければならない場所も、滑り落ちないように気をつける場所も、ほぼ垂直の階段も、はしごも。10年後、同じ場所をゴールまで行けるだろうか?という洞窟。

外に出たときは心底ホッとします。

たくさんの観光客、おいしいと評判のコーヒー屋さんでコーヒーを飲みます。中浅煎りって感じでしょうか?(知らないくせに)帰り道、薪になりそうな枝が落ちていたので拾いながら帰ります。

TPはまたしても才能を発揮して、拾った枝をナタで次々と薪にしていきます。私たちのテントの上の木の枝にカラスが止まってしまいました。TPは石を拾ってカラスの近くに投げて一発で追いやります。またしても才能発揮だ。

何て完璧な一日なんだ。受付でお金を払ってシャワーを浴びます(ひとり500円、高め)。TPは「1時間の自由時間ね」と言って、寝転んで読書なんかしています。私はシートにいっぱい上がっている蟻を観察して絵を描こうとしますが蟻の動きが早すぎて前足が描けずに悔しくなります。

日が暮れる前に、ぼちぼち晩御飯の準備を始めましょう。TPは才能を発揮して飯ごうでごはんを炊きます。◯十年も前のTPが将来こんなに可愛い奥さんと出会うとも知らず使っていた飯ごう。おかえり。

拾ってきた薪は、煙だらけ、灰だらけになるようです。持参のにんにく味噌漬け豚肉も「控えめに言って、最高」です。売店でビールを買い足して、グビッ。

信じがたいことに、ホタルを見ることができました。お父さん?黄緑色の灯りが、ふわーっと飛んでいました。2匹だけ。拾ってきた薪がたっぷりあるので、夜まで焚き火を見ながらおしゃべり。朝からたっぷり遊んでも、まだ夜の9時。焚き火を見ながらうだうだしてもまだ夜の10時。テントに入ると、川のゴウゴウと言う音だけが聞こえます。目を閉じて、やっぱりキャンプの才能あるかも、私。キャンプを楽しむ才能が。そう思ったりします。私とキャンプ。私はキャンプを好きだけれど、キャンプの方も私を好きなような気がします。