石巻をレンタカーで

朝の5時半にバスは仙台駅のヨドバシカメラあたりに到着します。眠りの途中で引っ剥がされたようにして、誰もが駅の中に吸い込まれます。アンパンマンが白黒だから、まだ夢の中にいる感覚。

睡眠の間の夢の中で、私は小説の題材を探していたような。もし私が小説を書くなら、今回の宮城旅行を不倫旅にした題材にするかもね。(少しパク・ソルメ語調が入り始めるかもね)

まずは腹ごしらえ、松屋で朝定食です。

店を出ると朝焼け。

JR仙石線に乗って、石巻駅へ。途中、松島のような入江から小島がたくさん見えたりしながら、1時間かからずに、石巻に到着です。

旅館いしのまきが本日のお宿らしい。駅前をぐるっと歩いてみて、まだ8時過ぎなのにもう入れるイオンに入って、飲食スペースで早起きの地元の方々に混じって、自動販売機で買ったコーヒーを飲みます。

石巻駅の周辺には、あちらこちらに石ノ森章太郎さんの作品が等身大より少し大きいくらいで勢揃いしているのでわくわくします。TP、今回は少し離れたところに行くからとレンタカーを予約してくれています。

レンタカーに乗って、まずは元気いちばへ。笹かま買って、すぐに開けて食べます。

本当はクジラも買ってすぐに食べたかったけれど我慢します。

石巻市震災遺構門脇小学校」海が近いので、日頃から避難訓練をしていたお陰で、全員が裏山に避難できたそう。

それでも、津波が到達した後、津波関連火災で校舎は燃えてしまっています。

お隣りの展示館に入って、言葉を失う以前に、言葉を当てはめようとする思考が停止するのを感じます。

鉄の塊がこんなにひしゃげるなら、人間なんて。

どなたかの想い出が、自分の想い出に重なります。

最後には仮設住宅が展示してあり、底冷えを感じます。

目の前にある小高い場所に上がってみます。津波前の住宅街の写真を見て、今は一面、公園になっている現実を見ます。

レンタカーに乗って、次は道の駅へ。

「上品道の駅」古ばやしというお蕎麦屋さんで、セリそば。

TPは定食。

少しだけ覗いて見るつもりが、

気がつけば工芸品を買っています。

足湯があったので足を浸けてみますが、ぬるくて全く温まりません。

カーナビに住所を入れて「石巻市震災遺構大川小学校」へ。駐車場に停めたレンタカーをTPは「かわいい」ととても気に入っています。「俺たちも車、買う?」と言うので、きっと冗談だろうけど私は本気にするひとです。

そこは、大きい川のすぐそばで、ことごとく壁が破壊されていて、鉄筋がぐにゃぐにゃに曲がっていて。

74名の児童と、10名の教職員が犠牲になったとのこと。

毎年、シイタケ栽培の体験学習が行われていたという裏山は、たやすく上がれるのに。資料室で写真を眺めて、書籍を手に取ります。発見された数十個のランドセルの写真。足が張り付いて、この場所を離れるのに時間を要します。

「釣石神社」へ。

川が決壊して津波が来た場所に、白鳥がたくさんいます。

この釣石のすぐ下まで津波が来たそう。

今はこんなに穏やかで。誰もが護岸工事した跡の場所で、パットゴルフをしたり、釣りをしたりしています。一瞬、天国?と勘違いしそうになるほどののどかさで。

石ノ森萬画館」へ。さるとびエッちゃんという女の子があまりにも可愛くて。

漫画の原画って、こんなにパワフルなんだと感激したり。

そしてここも、あの日、ズタボロに、それなのに奇跡的に建物は助かった様子。

ロボコンはいい子、笑顔で見送ってくれます。レンタカーを返却して、今日のお宿へ。

すっごくいいところ!受付の方は優しいし、何より安くてびっくり仰天です。(朝食付きでひとり3800円)

この部屋は、避難はしごがある部屋。何かあれば他の部屋の宿泊者を誘導して、はしごで降りてもらわねば。

予約の要らない貸切風呂は2か所。24時間風呂です。

居酒屋「わきあいあい」という最高の店名のお店へ。

クジラの竜田揚げ。

石巻焼きそば。

クジラの刺身。

サラダピザ。

渋茶ハイ2杯。筒抜けの、地元の方々の介護話しやら仕事話しが耳に心地よく響きます。

夜のイオンに寄って、お茶を買ったり焼酎を買ったりします。

もう一度、貸切風呂に入って。この旅館はお隣りの部屋の会話もテレビの音も筒抜けですが、嫌じゃありません。明日は、鳴子温泉に行くそうだから、持参のパク・ソルメを少し読んで、釜山を散歩している気持ちを味わったらすぐに寝ましょう。焼酎をほどほどに飲んで、たくさん夢を見て。