郡山散歩

福島駅前の朝。アパホテルは全館禁煙だそう。仕方ないので駅前の喫煙所に通います。

少し寝坊しました。朝風呂に入って、宿を後にします。

せっかくなので、駅の周りを散歩します。「餃子会館」行ってみたかったな。

朝ごはんにパンを買って、駅の待合室で食べます。

これから電車に乗って、再び郡山駅に戻ります。今回でもう3回目の郡山駅!どこに行くにも郡山が拠点となるようです。途中で、理想的な大きさの平屋を見て、うっとりします。

郡山駅で、今日の宿はドーミーイン!誕生日旅行だから!うれしい!もう我が家のよう。荷物を預けます。

TP予定では、今日は電車とバスで鍾乳洞に行く予定でした。しかし、寝坊したのでレンタカー屋を巡ってみますが、三連休の紅葉シーズンということでどこも予約でいっぱい!少し考えた末にTPは「今日は、郡山の街歩きの日にしよう」と旅程発表。やったー、街歩き大好きだー。

まずは、駅のインフォメーションで地図をもらいます。ものすごく感じの良い女性ふたりが、おすすめのランチの店と晩ごはんの店を教えてくださいます。

お土産物屋のさごはち、とは何だ?

大通りを歩いて、三松会館という昔からあると言う食堂へ。

どれも美味しそう!

清潔で、女性店員さんたちの声色の優しいこと、続々と訪れるお客さんたち全員が、笑顔、笑顔です。TPは三松定食。エビフライ、アジフライ、ハンバーグ「全部、手作りです」とのこと。いつものようにゆっくり、味わって食べています。私は餃子定食。ぺろりと食べ終えます。TPを見ると、まだまだゆっくりゆっくり食べているので、手帳を開いて今回の旅程を書き起こしてみます。しばらくして、もう食べ終わっただろうとTPを見ると、まだエビフライ、アジフライ、ハンバーグがひとくちずつ残されていて「スター勢ぞろいやね」と声をかけても答えがありません。あれ?と思うと、TPの目に涙がいっぱいたまっています。「あれ?何で泣いとうと!?」と聞くと首を横に振ります。その瞬間、何となくなぜ泣いているかがわかります。

店を出て、しばらく無言で歩いて、TPがぽつぽつと話し始めます。どうやら久しぶりに店に来たらしい中年男性に、店員さんが「久しぶり、元気だった?」と歓迎し、耳元でこっそり「コーラ飲む?」と声をかけて。中年男性は何らかの麻痺がある独特の話し方、目をパッと輝かせたそう。「色んなことがあったんやろうなーって」色んな優しさがあるけど、あんなにさりげない優しさ、など。最後、TPがレジの場所を間違えたら、満面の笑みで見送ってくれたっけ。私もなぜかもらい泣き。特別なご褒美となる定食屋さんを、教えてくれたインフォメーションの女性に感謝感謝。

インフォメーションで教えてもらった、古い神社をお参りして、

茶店にでも入ろうかと話して、

遠回りで、郡山駅の散歩をします。

駅の向こうに行きたいけれど、どうしても行けない作りの街。

スーパーに寄ります。安い!

「大根葉」だけ売られているのは生まれて初めて見た!

ヤーコンだって!

生こんぶだって!

インフォで勧められた、無料展望台にも上がってみます。

この街でも、イオンは一強か。巨大駐車場に山盛りの乗用車。たっぷり散歩しても、チェックインまであと1時間。TPが「提案があります。カラオケ行かん?1時間だけ」「行く!」

久しぶりのカラオケ。1曲目はマリーゴールドを歌ってみたものの、調子が出ません。TPにプリテンダーを歌ってもらったところ、サビのところしか歌えません。

あれこれ試して、まさかの中島みゆき御本人の声と一緒に歌える機能で、デュエットしてみたところ、思いの外、私に中島みゆきが舞い降りてきて、大笑いします。笑顔で、少し声を震わせて軽く歌うのがコツだな。

あっという間に1時間。映画館を覗きながら、ドーミーインに戻ります。

あぁ、郡山で北野武監督の「首」を観てみたい。もうすぐ始まる、楽しみ!

ドーミーインにチェックイン!

早速、大浴場へ。郡山のドーミーインの大浴場は、とても最高です。動線もよく、露天風呂も広めです。

ドーミーイン独特の、目隠しのすだれカーテンすら、美しいとうっとりします。

たっぷりお風呂に浸かったら、お腹が減ったので、インフォでお勧めしてもらった居酒屋「安兵衛」に向かいます。江戸ギャルズ、私も江戸ギャルだから雇ってもらおうかしら?

飲み屋街、盛り上がっています。

「安兵衛」人気店らしく「19時から予約が入ってまして、1時間だけですけど」と入れてもらえただけでもうれしいですと感じのよい店員さんにお礼を言います。

お通しは、いか人参。イカの旨味がギューッ!

鯉のなめろう。福島の郷土料理だそう。ミョウガが入っていておいしいったらない!

生ビールの後は、調子こいて日本酒。TPは梅酒。どちらも旨い。

インフォの子のお勧めの「キャベツもち」余った餅をキャベツと炒めて餡かけにする郷土料理だそう。これまた、おいしい!おいしいったらない!

鶏の唐揚げタルタルに至っては、唐揚げって普通においしいのに、ここまでおいしくなるか?という異次元のおいしさ。

お店の方のお勧めは、里芋丸焼きです。柚子味噌。。。

自家農園の、巨大えのき天ぷら。完璧。1時間で、食べられるだけ食べて、接客も完璧で、山芋丸焼きなど作り方まで教えてくださいます。「茹でて、フライパンで焼いてます」お会計は何と。5200円!昨日と大違い!(いや、昨日の居酒屋も本当はいい店かも知れない、それでも)「安兵衛」忘れないようにしたい。野菜のおいしさに、目が覚めるような店です。

大、大満足でドーミーに戻って、もう一度、風呂。待合室でビールなど飲んでいると、オリックスが勝ちました。

館内で無料貸し出しされている漫画「クッキングパパ」を読んで、グッと感動したりします。何て時代を先駆けている漫画だろう。夜のお楽しみ、無料の夜鳴きそばを食べて。今日も何ていい一日だったんだろう。知らない街、初めての道を歩いて、食べたことのないものを食べる。TPに「今日も完璧やったね!計画してくれてありがとう」と言います。