9時間の大移動

08:06 網走発

11:50 旭川

13:35 旭川

17:23 稚内

今日は大移動だ!朝の6時半に起きます。昨日は真っ暗で見えなかった窓からは、網走湖から海に流れる網走川が見えます。もしもう一度北海道を旅行できるなら、この網走に2〜3日ゆっくり滞在して、あの居酒屋に毎晩通って、網走湖網走川を散策して、海まで歩いてみたい。左側の山の上にも行ってみたい、などと妄想します。魂を2つに分けられたら、ひとりはここに置いて行きたい。

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朝風呂に入ってからドーミーの朝ごはん。感染症対策で、全て小鉢に入っているものを選ぶスタイルになっています(TPは、ドーミーすごいと感激しています)。

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私は温泉卵を2つ取りました。

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TPは唐揚げやエビフライを取っています。本当に鶏唐揚げから逃れられないんだね。

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徒歩7分ほど、網走駅で発車の電車を待ちます。

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北海道は、どこへ行っても笹の上から白樺の木らしきものが生えています。必ずセット。笹と木。

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コロナ対策中の町おこしイベント、社内アナウンスで商品の案内があって、こちらが食堂車に買いに行くスタイル、せっかくなのでTPに買いに行ってもらいます。「農業高校の生徒が販売しとって、みんな素朴でかわいかったよ!」

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白花豆のプリンには、本当に豆が丸ごと入っているのでプッと吹き出します。食べ終えると底にもひとつ豆が入っているので、またプッと吹き出します。かわいいプリン。

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特急とすれ違うと言って、丸瀬布駅で一時停車。「えんがるー、えんがるー、遠軽のつぎは、まるせっぷに停まります」えんがるもまるせっぷも駅名がかわいい。

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雪が降っている場所もあります。

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旭川駅に到着、乗り換えの電車まで1時間半あります。トイレの張り紙のデザインが潔いので感激します。明朝体もいいもんだな。時代は明朝体に戻るかも知れない。

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旭川ジュンク堂。後で寄ろう。

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駅のインフォメーションで「ザ、旭川ラーメンというものを食べたいんです。どこがオススメですか」と尋ねると「梅光軒!」「梅光軒ですね」「天金!」「あぁ、天金もいいね」「でも私は梅光軒かな」「梅光軒はチェーン店があちこちにあるから。天金はここに2軒しかない」と思いがけず、梅光軒と天金で意見が分かれてしまってスミマセンと思います。私とTPも梅光軒と天金で意見が分かれて少し険悪になりますが、ラーメンに対する思い入れはTPの方が強そうなので、私が折れて天金へ。醤油ラーメンが有名なのに、思わず味噌ラーメンを注文。しかしTPの醤油ラーメンを少しもらって食べたらそちらの方が今食べたい味だったので激しく後悔します。バカバカ!10分前にタイムスリップできるなら「醤油にしなさいよ」と自分に言ってやりたい!でも美味しい!

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ジュンク堂で、佐藤泰志の小説を買います。喫煙所で一服しているとTPが「門ちゃん、すごいいい場所があるよ!」と呼びに来てくれ、旭川駅の裏から出てみると、大きな川が流れていました。そして逃げないカラスが堂々と。カラスの方が旭川滞在は長いので「先輩、新参者でございます。お世話になります」と頭を下げて挨拶します。

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特急サロベツ1号。ここからも長い。

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4時間。それにしても北海道フリーパス券は今、命の次に大事な魔法の券。これがあればどこにでも行けます。稚内まで4時間、また座席の上で丸い猫になって、寝たり起きたり本を読んだりします。TPは今日も、野球放送のないラジオを点けたり消したり点けたまま眠ってしまったりしています。氣の毒…

大きなハードルと小さなハードル (河出文庫)
 

やっぱり佐藤泰志はすごい。感情を表す言葉が、それしかない!という場所にバチーツと収まって整理整頓されています。

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ようやく、稚内駅に到着、徒歩5分でドーミーインへ。「ただいま、ドーミー」と我が家に戻るように入って、大浴場で疲れた身体をふやかします。そして案の定、ホークスが連勝しています。Gアンツ、待ってろよ!

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お風呂で温まってから夕食へ。ここがほぼ最北端の街か。まだ18時台とは思えないほどの深夜感。ところで、少し安心したのは、寒さがそこまで厳しくないことです。持って来ている服の8割を重ね着すると十分に耐えられます。ユニクロ半袖エアリズム、ユニクロブラトップ、ユニクロ長袖ヒートテック、MHL長袖綿シャツ、モンベルおじさんジャンパー、モンベル折りたたみダウンコート。下半身はユニクロ極暖、ストロベリーフィールズのポリエステルズボン。スノーブーツ。安心したことは、どのホテルにもコインランドリーコーナーがあるので、毎日洗濯しながら旅行できることです。特にドーミーは洗濯機は無料、乾燥機は20分100円と格安です。毎日清潔な洋服で快適。ただひとつ、2枚のパンツはもう洗濯のし過ぎで、向こうが透けて見えそうなほど布が薄くなってきています。いつかズルっと脱げ落ちるかも知れませんが、極暖のパッチが押さえてくれるでしょう。

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お楽しみの晩ごはんは、お目当ての店がどこも開いていないので、近くでただ1軒開いていたスープカレー屋さんに。店員さんはツンデレ系、レトルトカレーも商品化しているようで人氣店なのかも知れません。

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ごちそうさまでした、おいしゅうございました。

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ところで、ホテルを予約するともらえる地域クーポン券、使える店が多くは無いので、少し悩みます。スープカレーの店では使えなかったので、セコマに寄って、私はビール、TPはおやつとジュースを買っています。

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夜鳴きそば。もう3回め、美味しいけれど、今日はもう食べたくないのでTPのを1本だけもらってすすります。ま、縁起もんみたいな感じで。

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私は、大浴場でお客がひとりだけだと、とっても得した氣分。平泳ぎをしたり、露天風呂で歌を歌ったり、サウナでじっと汗を流したり、水風呂でニルバーナの世界を堪能したりして、好き勝手に過ごします。

 

さあ、ついに稚内に来ました。ただ、ここから最北端の宗谷岬に行くバスの、本数が少ないことが難点。私が「どうしても最北端に行かんとダメ?2番のノシャップ岬じゃダメなんですか?」と蓮舫調に詰め寄ってみたものの、TPはここまで来て最北端に行かないのはあり得ないっしょ?みたいな感じ。何さ。どちらにしても、駅中で見つけたチラシに、ノシャップ岬と宗谷岬をめぐるツアーが8時からあるらしいので、当日受付可能かどうか、明日の朝にバスセンターで確認しましょう。今日はただ、稚内に到着したことだけを喜びましょう。