土砂降りの滝、夜中の空港

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夜中、2度ほど目が覚めたでしょうか。まだ自分たちがカナダのナイアガラにいるとは信じられない。カーテンを開けると雨。雨?

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傘をさして、TPと大通りに出てみます。朝食ビュッフェをやっているレストランに入って、ひとり8ドルプラス消費税、チップはどうする?とか言いながらドキドキして食べます。砂糖たっぷりの豆スープ、限界まで焼いてバキバキになったベーコン、味の無いオムレツを飲み込みます。お支払いはカードで、チップの料率は10%を選んでみます。

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カナダのダンゴムシっていかついな、とか思いながら、何となくカナダ滝がありそうな方向へ歩きます。寒い。f:id:monna8888:20191002230355j:plain

小雨。傘をさしながらカナダ滝を見ます。寒い。

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近くまで行ってみます。寒い。寒くて滝どころじゃない。一度ホテルに戻って、長袖を下に着て、折りたたみジャンバーも着ます。あーあ、ズボン下も持ってくるべきだった。寒い。

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ウェンディーズに入ってコーヒーを注文します。ここならチップも要らないし、コーヒーは2ドル以下だから安心。「この国でお茶したくなったらウェンディーズやね」とTPと喜びます。とにかく航空券だけでも大枚をはたいてのカナダ旅行だから、何をするにも財布の紐をギュッと締めねば。ガラガラの店内、窓際の眺めの良い席に座っていると、すぐ隣りのテーブルにカナダ人中年夫婦二組が座ってきて「すぐ隣りに座ってごめんなさいね、でもここの景色がいいわよね」みたいなことを声かけてくれるから大きくうなずいて「ノープロブレム」と微笑み返します。本当に落ち着く景色。滝の水煙も少しだけ見えています。すっかり冷えた身体、時差ボケの脳みそをゆっくり休めます。「門ちゃんを休ませるコツがわかった。俺がお茶したいなと思うタイミングのひとつ手前でお茶させること」などとTPが言っています。

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ひとり30ドルほど払えば、滝壺の近くまでフェリーで行けます。ケーブルカーで下って、渡されたポンチョを着込んで、滝壺行きのフェリーに乗り込みます。

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だんだんと強まる雨。風も強くなってきます。土砂降りとはまさにこのこと、というくらい雨風が強くなって、ポンチョのフードのビニールひもをギュッと縛ります。もうどれが滝で、どれが雨かよくわからなくなってきます。開けられない目、打ち付ける水しぶき、半袖ポンチョの中に腕をしまって、フードからわずかに出した丸い顔で、滝だか雨だかを浴び続けます。ドントシンク、フィール。閉じた目の奥で、霧色を感じながら、死んだらこんな色かなと想像したりします。考えるな、感じろ、自分に言い聞かせて、ただ滝を浴び続けます。フェリーに乗り合わせた観光客のひとたちも、ヤケクソ氣味に「フォー!!」とか「フー!」とか叫んでいます。考えるな、感じろ。

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船を降りて、TPとポンチョを着たままナイアガラ・フォールズの街を歩きます。すごかったね、ナイアガラ。もうわけがわからんくなったね、滝。そんなことを言いながら、アメリカに渡れる橋を目指して歩きます。野生のリンゴらしきものがあって写真を取ります。食べてみたいな。

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橋の入口でひとり1ドル払って、徒歩でアメリカを目指します。アメリカの入り口で6ドル払ってビザをもらってアメリカに入ります。

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やがて雨も止みます。アメリカ滝を間近で眺めます。

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アメリカ滝を見下ろせる場所にゲートがあったのでじーっと眺めていると、受付のおじいさんが「エニシングヘルプ?」と声をかけてくれたので「ジャストルッキング」と答えると「ジャストルッキングなら入っていいよ、どんどん見て」と中に入れてくれます。「門ちゃん、ガイドブックには入場料1.3ドルって書いてあるよ」とTPが教えてくれます。エレベーターのおじさんが「ボートに乗るの?」と聞いてくれたので「ジャストルッキング」と答えると「オーケー、どんどん見て。ゆっくり歩いてよく見たらいいよ」と歩くコースを教えてくれます。すべって転げ落ちないように、慎重に歩きながら滝を間近で見ます。エレベーターに戻るとおじさんが「滝、どうだった?」と言うので「ナイスビューだった」と答えると、他の観光客のひとたちも笑ってくれます。お礼を言ってゲートを出て、カナダ滝の方へ。

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歩いても10分ほどでしょうか。アメリカ滝にかかる橋を歩いて渡って、ひとの少ない公園を抜けて、歌など歌っていると、目の前にカナダ滝が現れます。

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水が、水平。これから滝として落ちる水たちの、その量たるや。ものすごいスピードで滝となって落ちて行きます。

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「滝になって落ちるのはどんなに怖いだろう」滝の水たちに「怖かろう、がんばってねー」と声をかけます。ドドドドーッ。

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ドントシンク、フィール。

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テレビで観るような、晴天のナイアガラじゃないけれど、この音と水量を確かに感じた。いつまでも眺めていられるほどの水量。端っこに置いてある灰皿近くで一服してみます。滝を感じながら。「一服するには最高の場所だね!」スモーキングするにはベストプレイスと誰かの声がして振り向くと、にっこりした観光客の男性が、グーのポーズを向けてくれています。思わず日本語で「本当に!」と答えて大きくうなずきます。旅行者にも結構声をかけてくれる土地なのかな。

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滝を十分に味わって、アメリカを後にします。朝から滝を中心にほっつき歩いて午後3時、雨風に打たれたからか、朝ごはんが重たかったからか、ちっともお腹がすきません。TP「今一番食べたいもの・・・そば。いや、うどん。出汁たっぷりで、胃に優し〜いやつ」

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昨日の空港でインド人のおじさんが予約してくれたお迎えのエアバスまで1時間ほど時間があるので、すぐ近くの中華料理屋に入って、おうどんならぬエビワンタン麺を注文します。チップ込で約1000円。中華系の店員さんも、優しく接してくれます。

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ホテルまで迎えにきてくれたエアバスの運転手さんは「ユーたち荷物はそれだけ?」リュックだけ背負ったアジア人中年夫婦を見て「ワーオ!」と首を振っています。またヒルトンやらシェラトンやらコンチネンタルやら高級ホテルを巡って、大きなスーツケースをたくさん積み込んで、エアバスは昨日の夕方に降り立ったトロント・ピアソン国際空港に到着します。

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チップを入れると一杯約1000円になるビールを飲みます。

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シャーロットタウン行きの航空券を手に、搭乗手続きを済ませてゲートに向かうと、ガラスでゲートが閉じられています。インフォメーションは無人。警備員のアフリカ系フランス人のカナダ青年に「ゲートが閉じているのはなぜ」と尋ねると「ここからアメリカ行きとかカナダの色んな州に飛行機が出ているから、乗客を整理するために時間まではゲートを閉めているんだよ」みたいなことをフランス語なまりの英語で優しく教えてくれます。

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時間になってもゲートは開かないし、係のひとから何の説明もない。

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搭乗の時間を過ぎてようやく開いたゲートから、シャーロットタウン行きの機内に乗せられたと思ったらあっと言う間に満席、するーっと飛行機は飛び立ちます。ぐうぐう。ひと眠りするともうプリンスエドワード島、時計を一時間進めてタイムゾーンに合わせます。わ、もう深夜の1時過ぎ!

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朦朧としたまま、タクシーに乗り込みます。ガイドブックによると料金も決まっているようで、ふたりで26ドルとチップ。夜中のシャーロットタウンは、真冬の寒さ。この寒さはいつも通りですか?と運転手さんに尋ねると、いや、いつもより寒い、でもこれからはずっと寒いと教えてくれます。

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予約しておいたホテルでタクシーを降りて、受付で無料のコーヒーをもらって部屋に入ります。酒屋も無いので、今夜はもうビール無し。空いている店も無いので晩ごはんも無し。TPはベッドに倒れ込んで眠ってしまいます。旅の隊長、おつかれさま。この旅を計画してくれてありがとう。真夜中のシャーロットタウンは、まだどこがどうだか、何が何やらよくわかりません。本当にシャーロットタウンかどうかすらも。

 

たらい回し、ナイアガラ・フォールズ

早起きして、TPは都庁へ国際免許証の取得へ、私は掃除洗濯ブッキング・ドットコムで数日分のホテル予約とシャーロットタウンへの航空券の予約。戻ってきたTPと荷造りの最終チェックをして、冷蔵庫にあったキュウリの浅漬け4本を立て続けに丸かじりして、いよいよ出発です。

行きの電車でTPが「空港からナイアガラまでのバスさあ、要予約って書いてある」とか言っています。乗車時間は2時間、料金は片道100ドル、へ?ふたりで約2万円近くかかるってこと?そんな恐怖を抱えたまま、羽田空港で10分100円のパソコンで検索と予約をしようとしてみるものの英語のホームページで正式な都市名の選択もわけがわからずに断念、空港で円をカナダドルに両替して(1ドル95円!円安!)とりあえず飛行機に乗り込みます。

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チェックインでバラバラになっていた席もエアカナダのカウンターでTPと隣同士に変更してもらえました。

食べる女 [DVD]

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機内で観る映画は、キョンキョンがちゃんとおばちゃんを演じていてうっとりしますが、物語の何かが変、台詞が変なのか、出てくる男性がおもちゃにされているからか。長時間の飛行機でパニックにならない方法、この飛行機は永遠に到着しない、私は宇宙に放り出された人類で、このままここで永遠に暮らすんだと思い込むこと。 

コーヒーが冷めないうちに

コーヒーが冷めないうちに

 

永遠にどこにもたどり着かない機内ならこんな映画も観られちゃいます。少し泣いてみたりします。

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寝たり起きたりを繰り返しながら、夜食にカップ麺が出るというので楽しみにしていたところお湯を注いで20分置いたような麺、箸でつかむことも出来ないほどの柔らかい麺。少ないスープだけ、ちゅーっと飲んでみます。

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どこにも着かない機内でまた眠っていると、朝ごはんで起こされます。オムレツかおかゆかと聞かれてはっきりとオムレツと答えたけれどおかゆを渡されます。結構美味しい。

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13時間、いえ14時間ほど経ったのでしょうか。どこへ行くのかも忘れた頃に飛行機はトロント・ピアソン国際空港に到着しました。カナダは夕方。時計を12時間だか13時間だか戻したので、私たちには二度めの夕方。今日はナイアガラの滝の近くに安宿を予約しているから、ナイアガラ行きエアバスのカウンターへ。アジア系の女性から「予約してない?じゃあバスは無い。あっても5時間後」と冷たく追い払われそうなところを食い下がって、それではどうすれば?5時間待った方がいいですかと尋ねると、空港のビルの端っこにグレイハウンドバスがあるからそこに行きなさいとのこと。グレイハウンドのカウンターに行ってみると職員は誰もいません。階段を上がって空港のインフォメーションに行って「エアバスは予約でいっぱい、グレイハウンドバスには誰もいない」と伝えると「トイレに行ってるだけ、待っていなさい」また階段を降りて、じーっと良い子で係のひとが戻ってくるのを待ちます。10分ほどして戻ってきた女性に「エアバスは予約でいっぱい、ナイアガラに行くには」と尋ねると「グレイハウンドのバスは今日は無い。明日ならある」と言われて絶望しそうになります。「じゃあせめて街まで出て、そこからナイアガラに行くには」と聞くと「それはわからない。メガバスに聞いて。ここのビルの3階」言われた場所にはメガバスのカウンターが無く、また空港のインフォメーションへ。「エアバスもグレイハウンドバスもメガバスも無い」と言うと「ならタクシーね。でも高いわよ〜」すっかり日は落ちて、もう夜です。

これくらいのたらい回し、今までだって経験ある。TPと話し合います。予約したホテルを捨てて電車で20分くらいのトロントの中心街まで出て新たにホテルを探すか、5時間待ってエアバスに乗るか。よく考えて、冷静になって、もう一度エアバスのカウンターへ行くことに。今度は別の係のひとが座っています。インド系のおじさん。今夜の宿の予約票、明日のシャーロットタウン行きの航空券の予約票を見せながら、ナイアガラまで行きたいこと、明日にはこの空港に戻ってきたいことを伝えると「パーフェクト。わかった。ちょっと待っててね、大丈夫。あそこのソファーに座ってて」とゆっくりとわかりやすく説明してくれます。どうやらエアバスのキャンセルを調べてくれているよう。指定されたソファーでTPとふたりじっと良い子で待ちます。その間にもじゃんじゃんやって来る旅行者、誰もが予約したエアバスの乗車券を手に係員に誘導されてバスに乗り込んで行きます。しばらくするとインド系のおじさんが駆けてきて「エアバスの席が取れた」と2人で往復238ドルだかをカードで払って、あわててバスに乗せてくれ、運転手さんにも私たちが予約したホテルの住所を伝えてくれています。「ご親切に、本当にありがとうございます」ちゃんと目を見てお礼を言うと、インド系ならではの首をカクっと横に傾ける仕草で応えてくれます。

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満員のエアバスは、ナイアガラ・フォールズという街まで2時間、ぐったりとした旅行者たちを乗せて走ります。途中の駐車場で、別のバスに乗り換えているひとたちもいます。やがて高台のいかにも滝がありそうな場所、光まばゆいカジノの看板、ヒルトンとかマリオットとかハイアットみたいな高級ホテルでひとり、またひとりと乗客を降ろして、私たちが降りるのは裏路地の格安ホテル。最後の乗客までバスの運転手さんはちゃんと送り届けてくれました。時計は夜の9時近い時間を指しています。

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カウンターで75ドル支払って埃っぽい廊下、ガタピシしたエレベーター、ギシギシした通路を通って部屋へ。着いた〜

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荷物を置いて外に出てみます。受付で地図をもらって、ホテルからは徒歩10分ほどでナイアガラの滝へ行けるそう。そしてカナダでは、ビールやワインは専用の酒屋でしか手に入らないらしい。そして販売時間も決まっているらしい。まずは酒屋で缶ビールを買って、それほど食欲ないけれど何か食べようと店を探します。夜9時過ぎ、どんどん店が閉まって行きます。24時間営業のハンバーガー屋で、地元のヤンキーたちにチラッと見られながら片隅で晩ごはんを食べます。税込み8ドルと6ドルのコンボ。食べきれないポテトを手に持って帰ろうとすると、中南米系の店員の男の子が、持って帰るの?それなら箱に入れようか、そう言ってお持ち帰り用の紙箱に移し替えてくれます。じーん。

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何だかこの国には優しいひとが多いよう。「インド人のおじさんに出会えて良かったね。もしアジア系の女性やったら5時間後・・・」どうやらナイアガラの滝はシーズンオフ、ひとの通りも少なく5時間後だったらどんなに心細かったでしょう。「機内で観た映画さあ、おじさんが撮ったような映画やったね」とTPが言うので「まさにそう!」何かが変だと思ったけど、本当におじさんぽい映画だった。我が意を得たりとはこのこと。ひと氣の少ない大通りを歩いて宿に戻りましょう。

突然、横付けして止まる車、後部座席の窓が空いて、アメリカ人ぽいお婆さんが顔を出します。「ナイナフォー、ナイナフォー」みたいなことを、何度も繰り返しています。すみません、私は英語が得意では無くてと言ってみてもナイナフォーを繰り返しています。TPが「わかった、ナイアガラ・フォールズやない?」と言うと「そう!ナイアガラ・フォールズ」。それなら、この先の信号を右ですと教えると、にっこり喜んでくれるお婆さん。発進した車から身を乗り出すように手を降って去って行きます。「門ちゃん、今着いたばっかりの街で、行ったことも無いところを、よく堂々と教えられるね」「うん。確信があったっちゃん。多分あっち。あのお婆さんも喜んどったね」

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道を堂々と教えた手前、もう身体はくたびれてぐったりしているけれど、滝がありそうな通りを歩いて、夜のナイアガラ・フォールズを見てみることに。

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ドドドーっと滝が落ちる音、遠くに立ち上がる水しぶきの方向へ進んでみると、本当にナイアガラ・フォールズがそこにありました。ガイドブックで勉強していたTPが「手前がアメリカ滝、奥がカナダ滝って」と教えてくれます。え?これ?と思うくらい小さく見えるけれど、明日はもっと滝の近くまで行ってみましょう。ナイアガラって滝がふたつあることも知らんかったわ。それにしても、ひとまずナイアガラ・フォールズにたどり着けたし、手提げには缶ビールもあるし、ホテルには喫煙所もあるし、初日としては大成功でしょう。何とか着いた、ナイアガラ・フォールズ。エアバスのチケットを取ってくれたインド人のおじさんにも、道を聞いてくれた白人のお婆さんにもお礼を言って眠ります。


明日の夜はナイアガラ?

航空券****************************
往路:10月1日 HND(AC2) 
復路:10月8日 YYZ(AC1)9日到着

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明日からカナダへ行きます。おつとめさきの方たちに引き継ぎを協力してもらって、おんぶにだっこで出発です。カナダに留学していたという女性社員が話しかけてくれて、街の様子やおいしい食べ物、今頃の氣候を教えてくれます。他にも数人の方が話しかけてくれて、誰もが「カナダいいなー」「いつか行ってみたいなー」とか言ってくれます。私はそれほど強くカナダに行きたいと思ったことは無かったけれどこれもご縁でしょうか。そしてサ イ 子さんとも今日でお別れ、お世話になりましたとお礼を言います。なぜか泣きそう、空はどこまでも高い。残業して家に帰って、コツコツと準備を進めます。TPが、カードの自動引き落としに備えて口座に入れるものやら持参するものやら諭吉先生を数えた後で大笑いしています。「門ちゃんこれ見て!どうかしとうよ」本当にどうかしている。「いつか戻ってきてね」と祈ります。

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今日は早めに寝ましょう。リュックの重さを量ると3.2キロです。もっと減らしたいところだけれど、カナダならリトルボコボコもドライヤーもいらないでしょう。日本で普段着ている洋服を詰めて、通勤に使っているリュックで、いつものキーンのサンダルで。まだホテルひとつ、移動のチケットひとつ予約は済んでいないけれど何とかなるでしょう。TPが「ん?明日の夜は・・・ナイアガラ?」と言うので大笑いします。ふたりともどこかにネジを落としてしまったかのように、何でもかんでも笑っています。

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そして8%時代も終わりを告げようとしています。

 

ゆうべ眠れずに〜

日曜出勤のTPが「昨日、録画しといたけん一緒に見よう」と言ってくれていたはずのラグビー・ワールドカップ、昨夜は仕事脳でパンパンだったから結果も知らず、布団に入っても眠れなかったから、日本戦の再放送をつい見始めて、最後まで観てしまいました。終わったらもう朝、途中で止められるわけない!

そういう理由で、今日は寝不足だからTPがネットでカナダ情報をあれこれ検索してくれていても、ぐだーっとしています。昼、時間も無いしマックで何か買ってくるわと家を出たものの、マクドナルドは長蛇の列、CoCo壱番屋でカレーを買って帰ります。私は、カナダのどのあたりに飛行機が到着するのかも知らなかった、TPは「何度も言ったよ」と言いますが、脳の中に受け皿ができていなかった。どうやらトロントという街に到着して、プリンスエドワード島まで行って(日本列島縦断くらいの距離があるらしい)、またトロントに戻る旅程らしい。おつとめさきの人たちからも、カナダのどこに行くんですか?と何度も聞かれたけれど、なんか端から端まで行くかも、と適当に答えていたものの、右側の方の都市から右端までが正解でした。

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晩ごはんは、ハナマサで買ったキムチと豚肉で、豚キムチ炒めです。おいしいんだ、キムチと豚肉はいつも。弟がメールくれました。今日はばあちゃんの命日です。

最新版のアンとギルバート

いい奥さんはTPを駅まで見送って、ファミマのアイスコーヒーをチュウチュウしながら帰って、土曜日だというのに自宅でおしごと。土曜日だというのにエンジニアのひとたちもログインしているのがわかって、必要なSQLやらの修正を即対応してくれます。ありがたくて涙が出ちゃうよ。平日よりも長い時間はたらきます。

 

晩ごはんに手羽先を甘辛く煮付けておいて、またおしごと。 

赤毛のアン 初恋 [DVD]

赤毛のアン 初恋 [DVD]

 

 またTPがカナダに行く前に観ようと言うのでDVDを観ます。ギルバートを演じるのはオンラインゲームとかやってそうな子供!かえって1980年代の赤毛のアンを見返したくてたまらなくなります。

キャリアウーマン?

時短&週休3日、お氣楽会社員だったはずの私が・・・休日返上で働きに働き、残業後の自宅作業、ついに今日は自炊できないからと、晩ごはんにおそうざいを買って帰りました。キャリアウーマンです。それもこれも大詰め作業はあと1ヶ月で手放せるから。そしてこのタイミングで10日間の有給休暇が迫っているから。夢でもおしごとしています。キャリアウーマンです。

赤毛のアン(字幕版)

赤毛のアン(字幕版)

 

にわかキャリアウーマンでも、映画を観る時間はあります。おそうざいを食べた後、TPが借りてきたDVDを観ます。何度も読み返した本、何度も観た映画赤毛のアン、これは時代劇と言えども登場人物が現代バージョン、撮影が終わったらすぐにスマホしそうなアン。マシューだってマーティン・シーンなんだから!今にも女性を口説きそうなマシュー、お色氣ムンムンです。

ディス・イズ・アス 36歳、これから

ここ数週間、録画しておいたテレビで三谷幸喜がおすすめのドラマとして紹介していたドラマを、TPが借りてきてくれたので少しずつ見ていました。それが、初回の鮮やかさと言ったら、本当にドラマ史上に残るほどの鮮烈さですっかりハマって、仕事を終えて、お風呂にも入って洗濯機も回して洗濯を干して(TP担当)、晩ごはんも食べて茶碗も洗ってから見る時間。

 全部が全部面白いドラマ。ただし、いいひとが多すぎるので注意。でも切込みも激しい。そのドラマの、いよいよ最終回を今日、見終えます。晩ごはんは焼きそばと(焼きそばの頻度!)、ちりめんじゃこと大根しりしりを混ぜたものです。そして、仕事。

仕事仕事仕事

朝から、仕事に次ぐ仕事、定休日返上で仕事仕事仕事。そして仕事仕事。

ラジオを流してみます。

平日のAMラジオ、やっぱりいい。

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エンジニアのひとたちが骨身を惜しまず協力してくれているから、私も彼らの評価を落とさないように懸命に。晩ごはんは、ラム肉とモヤシの醤油炒めです。胡麻をふりかけてみます。ハナマサで買った大量の胡麻を。