この人生の中で何回か、普段あまり話しができない人から相談を受けたことがあります。今日も珍しくその日。近所の駅まで来てくれて、ランチをして、テラス席のあるカフェへ移動して、ゆっくりと話しを聴きます。どうやら彼女は30代後半から5年付き合った人と、何としてもそろそろ結婚したいと思っていたのに、ふとした行き違いで徹底的に拒絶されるようになって別れてしまったとのこと。あたしは相談に乗るような器じゃないけど精一杯耳を傾けて。いざ別れてみると、食欲も睡眠も普通で、むしろ心が伸び伸びとして、でもたまに涙が止まらなくなるそう。
だから色んな人に会いに行って、いっぱい話しをして、色んな意見を聴いている時期。ホッ、私だけに相談しているんじゃなかった。色んな人と会う中で、高校のときの同級生だった女の子とメールして待ち合わせたつもりが、同じ同級生だった男の子で、メール相手を間違えていたことに氣付いて死ぬ程驚いた話しをするから、笑って笑って、笑いが止まりませんでした。「えっ!何でここにいるのって思って、でもあたしが呼び出したんだから帰れって言うわけにも行かないし。何か、ランチしてその後買い物して、服選んでとか言われて選んであげて、デートみたいな変な雰囲氣になって、しかも絶対に恋愛対象じゃない、100%ありえない人」運命は色んな場所で色んなイタズラを仕掛けるものだな。駅で見送る瞬間にすごく寂しそうな顔をする彼女を見て、さっきまで大笑いしていたのに、きっと夜はうんと泣いているのかも知れないな。
思い返せば、突然、私に相談があると連絡してくれた人たちの中で、その後二度目の相談をしてくれた人は、誰もいません。