ミュンヘンの宿

monna88882015-10-20

10時間ほど飛行機に乗ったでしょうか?ようやくロシアの空港に到着しました。搭乗口のバーガーキングで飲み物を飲んで休憩します。ルーブルの表示なので一体いくらかわかりませんが、ロシア語で言われるがままにカードでお支払いをします。朝、成田空港へ向かう途中で「あ、今晩予約した宿、プリントアウト忘れちゃった」てへっという感じでTPに言うと、えっ!取りに帰ろうと言います。もう電車に乗るところだったので、いいよいいよ、外観だけはバッチリ覚えとうけん。宿の名前も、今は思い出せんけど少し経ったら思い出すと思う。モスクワで乗り継ぎ、荷物検査で係員の人はスマホでメールをしています。成田で水筒に汲んだ水とか、全然大丈夫なんだ、そう思いながら、セキュリティーチェックをただ歩いて抜けるだけでミュンヘン行きの飛行機に乗ることが出来ました。

3時間ほどでミュンヘンに到着すると、市内に出る地下鉄の切符の買い方がまるでわかりません。自動販売機で何とか駅名を入力して買ったものの、サイズが違うのか日付の打刻機には入りません。通り過ぎる人に尋ねると「日付が違うから、キャンセルしなさい」とのこと。キャンセルの仕方もわからずに戸惑っていると、見知らぬ青年が「5人有効の回数券を持っているから、安く買い取らないか」と話しかけてきました。2回ほど同じ話しを聞いて、首を振ります。地球の歩き方には、そんな手口でお金だけ取って逃げる人とか、財布ごと奪われるケースが紹介されていたっけ。ようやく見つけたインフォメーションで、買った切符は間違っていないし、日付の打刻も必要ないと教えてもらって地下鉄に乗り込みます。

地下鉄に乗るときも降りてからも、一度も改札を通らなかったけれどいったいどういうことなんだろう?切符を買わなくても乗れる仕組み?わからないままに、ミュンヘン駅に到着です。あたしは宿の地図も名前もわからないけれど、外観だけは予約のときに画像で見たけん、わかると思うよ!そう口だけで言いながら、根拠なく歩き続けます。こっちかも!いやこっちかも知れんよ!くたくたのTPが後ろの方から「もう、あきらめるか?宿代はあきらめて、別のところを探そうか」と言っています。雨がしとしとと降り始めて、それでも、あっちの道かな?こっちかな?と言いながら、心の中の神様に必死こいて祈りました。どうか、見つけるべき宿なら見つけさせてください、お金の問題じゃなくて、ミュンヘンで私を受け入れて下さるなら、どうぞスムーズに見つけさせてくださいと祈りました。確か黄色い色だったはず。似たような建物がたくさん。まさかこんな遠くに?と思うようなところまで歩いてふと、記憶の宿と同じ外観のビルが見えました。ヤッタ、ヤッタ、ヤッター!受付で日本人から予約は入っていますか?と尋ねると、入っていました。良かった〜!宿の名前を忘れてどうしようかと思ったと受付のお兄さんに言うと、それは良かった、この街には同じ名前のホテルが3軒もあるんだよと教えてくれました。まずは、飲み物を買いたいので近くにお店はありますか?と聞くと、ドイツは水道水が飲めるんだよ、でもジュースとか飲みたいなら、道路を渡ったところに店があると教えてくれました。水道水をおすすめしてくれるだなんて素敵な国だなと思いました。ようやくたどり着いた宿で、見つかって良かったねーと言うと、TPはプラマイゼロじゃないよ、プラマイで言ったらマイナスよ、などと言うので、そーお?プラマイのプラスよ!と言ってみました。はぁ〜、助かった。見つかって良かった。窓から見えるミュンヘンの景色は、格別です。