ゴジラ!こっちこっち!

急遽、定休日の水曜日出勤になったので今日は代休の日。月曜日の休日です。TPも偶然月曜日休みの日。朝早く起こされて、裁判所へ傍聴に行くことになりました。午後は映画「シン・ゴジラ」を観に行くらしい。朝から映画館へ行って席を予約して(午後の回なのにほとんど空席無し)地下鉄に乗って、到着した裁判所。荷物検査を受けて入館します。先日ひとりで傍聴に来たTPは、先輩づらで、時間割の一覧やら、地下の食堂やら、南館と北館やら、休憩所やらを大きい声で案内するので、ちょっとちょっと、あまりはしゃいだら素人ってバレるやない、もっと自然に、そう伝えました。

早速初回の裁判、詐欺容疑で拘留されている小室哲◯似の初老男性の判決です。「主文。被告人を1年8ヶ月の実刑に処する」から始まりました。どうやら、財布をすられたけれど必ず返すからと浅草から新宿までタクシーに乗って、さらに1万2千円を返すあてもないまま、運転手さんから借りたらしい。免許証のコピーを渡していたことから逮捕につながったそう。ん?それなら実刑までは至らないんじゃないか?と思っていたところ、どうやら常習犯とのことでした。弁護士も検察官も20代のような女性だったことに驚きます。こんなに若い人たちが、経験も浅いだろうに、本当に大丈夫!?と衝撃を受けながら、こんな風に世界は回っているのだなとも思いました。誰もが探り探りで。


続けて、覚醒剤の裁判。本当に、普通の若いサラリーマン風の男性、誘われて薬に手を染めて、半年経ってまた誘われて依存症になって、逮捕されて、執行猶予中にまた手を出してまた捕まったそう。受け答えもしっかりしていて、とても仕事ができそうな人。

3つ目は、放火容疑の人。ネットカフェに寝泊まりしながら解体業で生計を立てている人。仕事が終わって、原宿駅まで向かう心境を語り、コンビニに3軒立ち寄って、そのたびに缶チューハイを買って歩きながら飲んでいたらしい。そこから記憶が飛んで、氣がつけばネットカフェにいたそう。それなのに、いつの間にか神社とお寺に放火していた容疑で捕まったことが不服だと、黙秘をつらぬいています。何て氣の毒な人なんだと思っていると、最後に立ち寄ったコンビニで使ったTポイントカードで身元が判明したそう。バレバレじゃないの!何で黙秘なんか。「自分は、神社とか寺とか好きなんで、結構行ったりします」とのこと。

午前の部を終えて、地下の食堂でカレーを食べました。不思議なことに、これまでまるで他人だった人たち、ただすれ違う人たち、知らない人たちの顔が、ひとりひとり、重要なように、ひとりひとりに意味があるように浮き上がって来るように見えて、時空が歪んだようになります。帰りの電車までその現象は続いていました。

シン・ゴジラ音楽集

シン・ゴジラ音楽集

シン・ゴジラ。いつも予約で満員だったけれど、ようやく観ることができました。タイトルとか映倫とか、テロップの出し方がずるい!興奮して観始めると、最初のゴジラがあまりにも可愛らしい目、赤ちゃんのようだったので、えっ?と思います。そこからどんどん政治的な判断を求められる会議が続いて・・・音楽の力がすごい。観ているとうちの近所にも来て、ゴジラ!もっと西の方よ!そう願うだけの心境になっていました。東の方にとどまっている理由はわかって来るのだけれど、もっと色んな方面を歩いて、つぶして欲しかった、悔しくてならない映画でした。

一日良く遊んだので、晩ごはんはやっぱり焼きそばです。