ギター欲しい

録画していたテレビを見てぼーっとしていると、母から電話。「何かさ、お父さんも仕事で、ちょとかけてみようかなーと思って」と可愛いことを言っています。誰かと喋りたかったんだな。母は90代の祖母と叔母が3年連続で亡くなってから、力が抜けていると言います。本当にお母さん、よく頑張ったね、私もばあちゃんたちのこと、何度も思い出すよ、大往生やったね、すごいね、未だにそういう会話。同じことを何度話したっていいでしょう。父方の祖母は最初はクソババアだったけれど亡くなる前は本当に可愛くなった、母方の祖母は本当に一生ひとのためだけに生きたすごいひと、母方の祖母の姉はずっとひとり暮らしで自分の骨を焼く手配まで全部やって亡くなったえらいひと、などと。誰もが長所短所を持ったまま自分の主張を堂々と口にする性格でした。今でもきっとそうでしょう。事あるごとに、エアー会話しています。母もそうなんだろうな。「あ、検便出しに行かんといかんのやった」と言って電話は突然切られました。


新装版 池袋・母子 餓死日記 覚え書き (全文)

新装版 池袋・母子 餓死日記 覚え書き (全文)

池袋・母子餓死日記。ゴロゴロしているだけでは昨日と同じようにあっという間に一日は終わってしまう。図書館へ行って予約本を受け取ります。亡くなるまでの3年間、つけられていた日記には、毎日毎日、残り少ない貯金が無くなることの不安、身体が痛くてたまらないという嘆き、スーパーで買ったもの、新聞が届かないこと、光熱費、独自の信仰?怪しげな数字の読み解き、息子の病氣のこと、シャンプーできない苦しさが綴られています。結果はどうあれ「助けて」と口に出すことは、助けたい誰かのためにもなることだ。助けてと言って欲しい親子の物語でした。

僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 (集英社文庫)

僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 (集英社文庫)

僕に踏まれた町と僕が踏まれた町。続けて文庫を読みます。高校生のときに読んでいたら、また違う生き方をしたかな?そんなことはないかな?と自問自答しながら読みました。繊細さに胸がギュッとなります。


晩ごはんは、鶏肩肉の甘辛にんにく煮。夜、TPが「カラオケ行く?」と誘ってくれたので、速攻で着替えます。テレビの録画を見ながら、繰り返し歌っていたのを不憫に思ったのでしょうか。私が手帳をポケットにねじ込んでいるとTPが「もしかして・・・歌いたい歌、書いとったと?」と言うので、うんと答えて中身を見せます。TPが歌う歌まで書いてあるので。一度見るのを止めた朝ドラを、しれーっとまた見始めて、おげんさんの録画でずっと歌っている歌をカラオケで歌います。72時間の歌とか、エレカシとか、ディスイズミーとか(歌えなかったけれど)、1時間半たっぷり歌って、大満足です。

あー、ギター欲しい。