休日。TPも休日。朝からステイホームしながら、どうする?散歩でも行く?とか言いながら、氣がつけば昼寝していました。
このところ毎日観続けていたドラマ「丘の上の向日葵」はとうとう最終回になります。今日も盛大に、泣きに泣いて、やっぱり私を救ってくれた大切なドラマだと再認識します。ありがとう、太一。ありがとう、小林薫。ありがとう、竹下景子。ありがとう、葉月里緒奈。ありがとう、筒井道隆。何よりありがとう、島田陽子。さようなら、また会う日まで。
晩ごはんは、玉子とキクラゲの炒めもの、水菜のサラダ、大量のチャプチェ。食べ終えると、どういうわけかTPは、トイレに駆け込んで長い間出てこず、ようやく出てきたと思ったらゴソゴソと自分の棚を探って、すぐに正露丸の臭いがプーンと匂って来ます。さては、腹壊したな?
夜、ゴミ出しに降りると、下の階で暮らすお婆さんが、ぼーっと空を見上げています。私がこのアパートに越して来た頃は、まだ90代のお婆さんがいて、娘の彼女はまだ60代か70代に見えました。よく着物や浴衣を来て、仲間と踊りの教室に通っていたっけ。そんなTさんはこの頃、少しずつ小さくなって、少しずつ反応がぼんやりして来ています。特に私がマスクなどしていると、誰かわからないようでギョッとした顔。今日も「こんばんはー」と声をかけると「見て」ぼーっと空を見ながら「お月さま、きれいでしょう」とのこと。今日の月はそれほど美しくは見えません、満月でもなく、半分だし。「さっきまで、星があったのに」と言うので、私はタタタッと移動して「ありました!金星。ここからなら見えます!」と答えます。「きれいですね、今日は空氣がきれいで」と言うと、夢を見るような顔で「そうよ、こんなにきれいなお月さまは、なかなかないわよ」と言っています。
何となく、ダラダラとテレビを見ているように見えたので、TPに何度も「ドラマ観る?パラビで」そう声をかけてみますが、なかなか乗って来ないので頭に来ちゃう。それでも押し切って、このところドラマ続きでくたびれているような表情のTPと「オイシーのが好き!」を観ます。あれ?これはそれほど面白くないかも知れない、あれほど夢中になったのに。それでも、私は10代〜20代のときに自分を救ってくれたドラマを、この機会にたっぷり観ようとたくらんでいます。ふんっ、もともと一緒に観るつもりはないもんね、ひとりで見るけん、いいよ!と言ってもTPは、一緒に観ようよとか言っています。変わったひと。