山形最終日。テレビをつけていると、突然に急死という文字、アナ役のさやかちゃんの写真が出てきてＴＰと言葉を失います。
今日のお宿も朝食付き。バイキング形式なので、ゆっくりと厳選して何度もおかわりして少しずつ食べます。
今日という日を、導いてくれる日の出に、頭を下げて目を閉じます。
それでも、まだ終わらないのがＴＰスケジュール。やっぱり蔵王に行くらしい！
蔵王、、、スキー以外で行くひとおるかな？温泉があるらしい。小枝。
バスで４０分、蔵王温泉に到着するとますます雪は深くなっています。うっかり、下のズボンを履き替えるのを忘れて寝間着用のジャージで来てしまった、でも楽。ＴＰが、ケーブルカーに乗ると言います。５〜６０人ほどのスキー客に混じって、少し並んでケーブルカーに乗ります。お婆さん集団が座っていらして「奥さん、ここ空いてる」と小さい座席を空けて譲ってくれます。（お婆さん集団と私とＴＰ以外、全員スキー客）
「スノボだべ」「あ、転んだ」「オレが子どもの頃は毎日スキーしててよ」「オレの子どものころは、つっかけみたいなスキーだったよ」「オレは右ターンは得意だった」「学校の授業であったもんな」「オレは左ターンが得意で」と身振り手振りで立っているＴＰの股間あたりに手が当たって「ごめん」とか言っているお婆さん集団。オレお婆さん集団大好きだ。私も自分のことをこれからはオレって言おうか。
ひとつめの終着点に着いて、降りて景色を眺めたりします。豪雪！
ふたつめの到着点、頂上は吹雪で運行停止と書いてあったのに運行を再開したそう。杖をついているひともいるお婆さん集団とすれ違います。「上まで行かねえの？」「はい、上はここより７度も氣温低いって…」「オレらは上行ってくる」「そうなんですか、すてき」「行ってきますね」「行ってらっしゃーい」お婆さん集団は全員が同じ背丈で、全員が同じ顔で涼やかに次のケーブルカーに乗って行きます。憧れ。それでもオレたちは今日、東京に戻んねえと行けねから。
６００円払って、露天風呂に入ります。オレ、やっぱりここに来てよがった。誰もいねえ。貸し切り風呂だ。蔵王温泉だ。
たっぷり４０分温泉に浸かって外に出ると、まだＴＰは上がって来ていません。オレ、生まれて来て良かった。父ちゃん、オレをこの世に生み出してくれてありがとう。オレ人生楽しいわ。
また帰りのバスで爆睡して。どれだけ爆睡できるんだろう？寒暖差？
雪の中、駅ビル直結の焼肉屋さんで、米沢牛のカレーを食べます。もう帰る時間が迫っています。
「色々、トラブルもあったけど全然驚かんやったね」「本当ね、何てことなかったね」「経験って大事やね」「今回、帰りが新幹線って新しいね」「旅行で計画して新幹線乗るの初めてやね」「また広がりそう」
ＴＰ提案で、今日の晩ごはんの「牛肉どまん中」弁当を買って、
新幹線に乗って帰ります。旅行で、意図的に新幹線を使うのは初めてです。（どんだけ節約旅行ばかりしてきたんだろ）明日が仕事だから、体力温存で。爆睡。
東京駅から、電車に乗って帰ります。
駅弁大会などで、牛肉どまん中弁当を買って食べたことはありますが、やっぱり旅行して買って帰って食べると、全く違う味わい、全てのお惣菜、一切れ一切れの牛肉、ひとつぶひとつぶのご飯粒全てがおいしいと感じます。行ってみると変わる世界、身体を置いてみると感じる味があるのだなーと驚きをもって、牛肉を味わいます。これにて週末旅行はおしまい。たった３日間でも、大成功！
