デスクで昼飯をかっ食らう。髪振り乱して労働者は働きに働きました。
帰り道、バスに乗ってナンプレしていたら、目の前に東京タワーが。キレイと思った瞬間、帰り道に東京タワーなんか見えるわけないので、思いっきりバスを乗り間違えていたことに氣づきます。慌てて降りて。
すると、不思議な現象、涙がドバーッと溢れて止まらなくなったのです。知らない道をバスを思いっきり乗り間違えた悲しい氣持ちを抱えてひとり、日も沈むし、ナンプレは１００問中もう９９問めだし、父はこの世にいないし早く帰りたいのにバス停は見つからないし、街はクリスマスで、今日は本当は会社のパーティーだけど出たくないから欠席したし、下を向きながら歩いて何とか地下鉄を見つけて、泣きながら乗って、泣きながら乗り換えて、泣きながら帰ります。マスクを下まぶたギリギリまで持ち上げて。
家に帰って、父のナンプレの最後の１ページ、１００問めを開くと、父は１００問めだけ途中まで解いたのか父の字が突然現れて驚きながら、まるで私を励ましてくれているようでますます盛大に泣いて、泣いたらスッキリしました。嘘。じんわり悲しみを抱えたままボーッとしました。
