登場3回

朝、6時に起きてTPと散歩。朝風呂に入る、叔母と母と廊下で一緒になります。おはよう。

すぐ近くの八幡竈門神社へ、99段の石段ではあはあ言います。

どうやら炭治郎くん主演の漫画と合致するところが多いらしくちょっとしたブームになったそう。

すばらしい神社!

(どの神社にも当てはまりそう)

散歩から戻ってひとっ風呂浴びて朝食です。この朝食を食べたら、私とTPはTPの実家へ、母と叔父叔母弟一家は連泊です。せっかくの機会だったのに弟とも母ともあまり話せなかったようにも思えるし、また帰省すれば良いさとも思えます。

皆さん、ありがとう。一周忌成功して良かったね、またね。弟が旅館の出口まで来て見送ってくれます。

リュックを背負ってTPと夕べ見つけた温泉へ。温泉資料館もちらっと覗いて。亀川温泉街の中にある浜田温泉という不思議な温泉は、200円で最高のお湯でした。おばあちゃんたちが朝からたくさん、「私たちは幸せ者やね」「近所に温泉があるっていいね」などと幸せを確かめ合う会話、旅行者の私にもおはようと挨拶してくれ、椅子に座っているだけの100歳くらいのおばあちゃんの頭を80歳くらいのおばあちゃんが勝手に洗ってあげています。

い〜いお湯でした。また来たい、また絶対に来たい。

電車に乗って、

大分駅へ。

TPはだんだんと口数が少なくなっています。「気が重い」

バスに乗って、

TP家へ。

もう、お人形のお出迎えにも驚きません。ほとんど寝ているというTPパパも、朝ごはんで起きています。ただいま、おかえり。TPパパはいきなり自分の学生時代の話し、もう何度目でしょう?どの話しもすっかり覚えてしまっています。それでも前回と違うところは、TPパパが喋り疲れたと言うことです。昼寝するTPパパを残して、TPママと3人で近所のお寿司者さんへ。

魚がコリコリで美味しい!TPママの心配ごとは、TP弟の結婚。誰かいいひとおらんかね、もう結婚は無理やろかと言うのでつい、無理でしょうねと即答してシマッタ!と思います。(嫁としてあるまじき発言)TP弟のSちゃんには、まずは女友だちを作ってほしいと願います。

結婚してもしなくても、楽しく生きていられたらそれだけで。スーパーで、TPママは夜のおそうざいやら、お土産のラーメンなどを買ってくれます。私が買いたかった、九州のいりこも2袋、持っていたらTPママは買い物かごに入れて一緒に払ってくれてしまいます。何だか厚かましくてすみません。

TP家に戻って、3人で楽しくおしゃべりしていると、寝ていたはずのTPパパが杖をついて登場!また自分の学生時代の話し!エンドレス!とはいえ、最近のことを尋ねると即答しているので、脳はしっかり、はっきりしている様子。呂律が弱くTPはほとんど聞き取れないようですが私とTPママはだいたい聞き取ることができます。

夕方、TPと近所の温泉へ。「いよいよ現実的になってきた。今回ではっきりわかった。介護やな。言ってしまえば老老介護」とTP。学生時代の話しを聞かせ続ける父のことをTPはあれこれ感じるところがあるよう。

温泉を出て、ふとTPパパが朝、粉薬を飲むときに味が嫌だと言っていたことを思い出し、薬局を探して薬がつるんと飲み込めるゼリーを買います。

家に帰ると、TPパパは寝ている様子、ほっ。宴会の始まり。TPママの作ってくれた酢の物の美味しいこと!タコもじゃこも入っています。TPは皿が汚いと洗い直しています。リウマチで皿を洗う力が弱いというTPママ、公的機関でヘルパーさんに来てもらったりしたいなと願ったりします。

TPママが作ってくれたヨーグルトケーキ、美味しい!3人で色々とおしゃべりしながら、私の母がLINE申請したというTPママのスマホで、LINEの設定をしたり、待受の写真を変更したりしてキャッキャと楽しんでいたところ、ガラッとふすまの開く音がして、TPパパ杖を付いて登場!(3回め!)聞き取りづらいTPパパの話しを、玉音放送のように3人でじっと聞き続けるのにも飽きてきます。(失礼な嫁!)夜も更けて、TPパパが「そろそろ寝る」と言うので「まだまだ夜はこれからですよ!朝までおしゃべりしましょう」と言うと「門ちゃんは悪女やな」と言われます。えへへ。褒められちゃった。やっと布団に入ったTPパパは、その後も何度も寝室に私たちを呼び出します。TPに健康診断を受けろとのこと(毎年受けてるって!と返事しても聞いていない)、明日の朝は起きんからこれが最後やと臨終のような握手。絶対、明日の朝も起きて見送ってくれるだろうと私は思っています。TPパパが隣の部屋から「おーいおいおい」「おーいおいおい」と何度も呼びつけるから、空耳のようにその声が頭の中を駆け巡ります。どういう心境だろう、同じ話しを何度も聞いてもらいたいというのは。TPいわく、以前は葬式の話しをしていたけれど、今日はしなかった、いよいよ身に迫ってきたらそういう心境じゃなくなったんだろうとのこと。やっぱり帰省すると色々と思うところがあります。色々と。TP「まるで能の人間国宝。ゆっくりした足さばきをみんなで見逃すまいとして、オチのない話しを聞いて」私とTPママがTPパパの話しに飽きておしゃべりを始めても、TPは子犬のような顔で話しかけてくるTPパパを無視できなかったと言っています。「そしてふっと横見たら、人形に話しかける母親。。。」とかも言っています。うふふ、TP家って個性強いね!