チャッキー - 門門日日新聞

日曜日。早起きをして「今日も、大片付けするぞー」と張り切って、朝食を済ませて二階の母の部屋へ。突然、甥っ子から母にLINE。「コスモス見に行く？」どうする？と相談して「行く」と答えると「準備しといて」とのこと。

弟一家が迎えに来て、コスモスが一体どこやらわからないままに車に乗って、

甥っ子はぬいぐるみを沢山持っていて、ぬいぐるみ争奪戦をしようと言います。力なら負けないので、本気で奪いにかかります。

コスモスって、ビール工場のことだったのか。

ビール工場の従業員の方が育てるという（少しドキドキ）、

色んな種類のコスモスが、いっぱい。

青虫がいたので、つまんで甥っ子に見せたところ、ギャーッと大泣きして帰るとか言い出します。弱虫だったのか、お前は。全身全霊で怒りながら泣いているその姿、まるでチャッキー！

ひとまず、作りたての生ビールをいただきます。弟は下戸だけれど、ビール好きのわたくしへの親切心でここに連れて来てくれたことが、わかります。姉と弟。

母が「枝豆！あのまま大きくなったら大豆」ひと目でよくわかるな。

弟が次に連れてきてくれたところは、想夫恋です。子供の頃から何度も通った、焼きそば屋さん。懐かしくて、じっくり味わって食べます。相変わらず、もやしがシャキシャキです。

次は、鳥栖のアウトレットへ。位置関係がよくわかりません。今日、何時に帰るのかもわかりません。弟はあまり説明しませんし、母と今、喧嘩中です。

弟が「それぞれ適当に周って、後で合流しよう」と言うと、チャッキーは何と私と母の方に着いて来たいと言います。さてはこいつ、人たらしだな。私は、子どもを子ども扱いできないタイプなので「まずは、インフォメーションセンターで地図をもらって、計画を立てよう」と地図をもらいます。テーブルに地図を広げ、ペンを取り出したところ、チャッキーはすぐに、ちびっこ広場みたいなところを見つけて、そこに「１時間」と書き込んでいます。私も喫煙所を見つけて「１０分」と書き込みます。チャッキーは「レゴ」の店を見つけて「１時間」と書いています。私も次の喫煙所を見つけて「５分」と書きます。広場で、弟と弟妻ちゃんが「用事が済んだけん合流する」と母のスマホにLINE。するとチャッキーは「レゴに行こう」と言います。

レゴまで、坂道をかけっこさせられる。私の勝ち。母はずっと後ろの方を、ヨタヨタ。

チャッキーの作品。正直、私はドキドキしていました。レゴの値段を見ると、１万円から３万円と、震えるような値段設定なのです。これをチャッキーが「欲しい！」とねだって、その場を離れずに床を転げ回ったりしたら、引きずって外に連れ出さねばならないと覚悟していました。しかし、思いの外、無料で遊べるもので遊んだら、大人しく外に出たのです。ホッとして、私はトイレへ。チャッキーには「母と、花壇で待っておいて」と言っておいたのですが。

トイレから出ると、母もチャッキーも居ません。しばらくその場で待っていたけれど、どこにも居ない。弟たちが、ニューバランスに行くと言っていたことを思い出し、そこへ行ってみても、誰も居ません。

アウトレットを（そもそもアウトレットって人生初じゃないかしら？来たいと思ったこともない）一周、二周して、足がパンパンで、日も沈んで来て、心細くなったころ、最初のインフォメーションセンターに向かいます。「スマホを持っていないのに、家族とはぐれて」と母を呼び出してもらいます。「〇〇区からお越しの、◯◯さま。お連れ様がお待ちです」３回ほど連続して呼びかけてもらって、ひとり迷子は窓の外を眺めながら半泣きでお迎えを待ちます。５分ほどで「お姉さん」と弟妻ちゃんの声、うれしくて飛び上がって、合流します。「トイレの前の、ガチャガチャで待っとったのに」「花壇で待っといてって言ったやん！」チャッキーとバチバチ。