がんばりました💮

月曜日。母がコロナじゃなければ旅行にでも行くつもりで、あらかじめ有給休暇を取得しています。「サトウのごはん」ドーン!

無地の名刺カードに、今日やるべきことを書いておいて、今朝も早起きして、大片付けです。奥から奥から、衣装ケースやらホークスグッズが永遠に出てきて、母が買いためたバッグなど衣装ケース4つ分も!母はもうくたびれたようで、衣装ケースごと捨てると言います。それでも健気に、ひとつずつのバッグを手にとって、捨てる、捨てないを決めている姿。「お母さん、こんなによく買ったね、すごいね」と褒めます。

母は、がんばりました。

母は、がんばって500円玉貯金も貯めていました。貯金箱がいっぱいになっていたので、銀行で入金しようと言います。(約9万円も!)

今日は、東部の清掃工場へ。

車の後部座席を倒して、いっぱいに積み込んだ不用品を、今日もボンボン投げて燃やしてもらいます。父が丁寧に保管していた名刺が、バーッと袋からこぼれて慌てて拾います。バーのお姉さんからの名刺(携帯番号が手書き)も、何枚かあります。全部集めて、捨てます。お父さん、もう成仏しているでしょう!?

割り当てられたゾーンの番号は、ちょうど父が好きな数字、8番です。

本日の料金は、900円ほど。

「あーー、すっきりしたー!楽しかった。本当に、ありがとうね」と母が言います。「最高やね、癖になりそう」東部清掃工場まで来たなら「山ちゃんうどん行こう!」

母の母、下関のばーちゃんが大好きだったお店。ばーちゃんの血か、私もこの店が好きと決めたら、必ずその店しか行かないタイプ。本当に100回以上、ばーちゃんとじーちゃんが連れて来てくれたかも知れないうどん屋さん。私が子どもの頃、父と不仲だった母を心配して、何度も下関から福岡の家に通ってきてくれたばーちゃん、じーちゃん。

母は、肉うどんと決めていて、私は初めて海老天うどんを頼んでみます。

母が、安いスーパーがあるから寄ろうと言います。「あの、はちみつやらいれる、ドロっとした、アレ。アレが美味しいんよ」「何それ?」「ほら、ドロっとしたの、何やったっけ。牛乳のドロっとしたの」「・・・わからん!」と言って、ふたりで大笑い。笑いに笑って、結果としてヨーグルトのことでした。ヨーグルトという単語すら出てこなくなったなら、もう母は立派な老人。「お母さんがこれからボケて、『あのドロっとしたの』って言ったら、はいはい、ヨーグルトねって持って行くわ」と言って、二人でお腹がよじれるほど笑います。

 

そして、福の湯へ。母いわく「福の湯のなかで、ここが一番いい」とのこと。確かに、東の方の福の湯は、露天風呂も充実しています。ずーっと頭の上を通る飛行機を見上げながら、露天風呂で1時間ほど。サウナで、テレビ画面を見ていると、谷村新司が亡くなったとの速報。サウナ中が、ざわざわします。

最高やったね。

母が「福岡ドームの写真を撮りぃ」と言います。

台所も大片付けしたので、新しいスポンジ入れとしてステンレスカゴを買います。マグネットフックで吊って、100均の吸盤型を処分します。台所の出窓の食洗機も処分したので、そこに台所道具を置いて、カウンターを広々とさせ、出窓用のカーテンもカインズで買い足します。「カインズのトイレットペーパーがいいって聞いて買ったら、良くなかった。お尻にモロモロが残る」とのこと。

家に帰って、新しい出窓のカーテンを吊って、CSを観ます。逆点されて撃沈。「あなたはすごい。二階、あんなに片付くとは思ってなかった」と母は最大限の賛辞を送ってくれます。「わかるよ、ひとりじゃやる気が出んもんね。私も、去年の年末はやる気が出んで職場のおともだちに5,000円払って一緒に一日中、お掃除してもらったとよ」と言って。そろそろ、本当に実家の(TP家も含めて)ことを、ちゃんと真剣に考える時期に入ったようです。切ないけれど、この時間が私の生きがいにもなりそう、母は本当に、よくがんばりました。