一瞬で高校生

母と弟一家、京都の伯父伯母たちはコメダ珈琲に行くそう。私とTPは散歩したいので残ります。

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朝。祭壇に一応手を合わせますが、そこに父が居る感じもなく。

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茶店で、モーニングを食べます。TPと、ゆっくりお喋り。

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室見川

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かっぱの像。

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七隈線。ゆっくりと約2キロの道を歩きます。

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子どもの頃からある木。TPは木の葉モールに行くそう。私は祭壇のローソクを点けっぱなしにしていたことを思い出してあわてて帰ります。

 

モーニングから帰っていた伯父に、散歩に行ってきたと言うと、橋を渡って右に行ったか左に行ったかと聞くので左と答えます。葬儀場からもらった花を、伯母と弟妻のKさんが、家中の花瓶に花を活けてくれます(母と私は見ているだけ)。まだ、昨日の今日だから全身に力が入らず。伯父伯母も昼前に京都に戻るそう、弟たちが車で最寄り駅まで送って行きます。ご近所の方たちがぽつぽつと見えて、チーンして線香を上げてくれます。

 

昼ごはんは、甥っ子リクエストでうどんのウエスト。母とTPと4人で出かけます。甥っ子は、自分の好きな席にしか座らないという頑固さ。

 

昼過ぎ、高校の同級生のYちゃんがわざわざ家まで来てくれました。父に線香を上げてくれて。実際に会うのは20年ぶり?TPのことも紹介して、3人でお喋り。顔を見るなり高校生に戻っています。私は、普段からTPにYちゃんと授業をさぼってお喋りしていたことを話していたので、TPもようやく人物がつながったと言っています。

 

TPは今日、福岡でひとり暮らししていた場所をひとりで巡るそう。これまで福岡に帰省しても、いっつも私の両親に振り回されるばかりであまり自由がなかったからね。行ってらっしゃい。そこからYちゃんと、今の仕事の話しやYちゃんの娘Aちゃんのこと、父の葬式のことや高校時代のことなど尽きないお喋り。私が盲腸になったとき、学校帰りに毎日見舞いに来てくれたこともうれしかったと伝えます。それが、3年生のときも私とYちゃんは同じクラスだったと言うので驚いて、記憶をたどってみると、確かにYちゃんとは同じクラスだったのに、一緒に遊んだ記憶が薄いと思っていたら、Yちゃんはほとんど学校を休んでいたと言います。あれ?そう言えばそうだった。でも私はなぜ心配しなかったんだろう。私も3年生のときはめっちゃ休んでいたからかな?授業中もほとんど眠っていたからかな。

 

Yちゃんは、教習所で経理の仕事をしながらその会社で運転指導員の仕事もしているので、本当に尊敬します。「指導員の数が足らんで、予約を断ることがあって、それなら経理の空いた時間に指導員もやればいいかなって」資格を得たそう。会社にひとり部屋をもらって、マイペースに仕事しているそうだけれど、その代わり経理がひとりだから長期休暇が取れないとのこと。他にも娘のAちゃんが忘れ物したりするとキーッとなるなど、お喋りしたこと全部、書き残したい。わざわざ車に乗って会いにきてくれた大切な友だちのことを。離れていてもまたこうして会うと、一瞬で人生がつながる。笑える。

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Yちゃんからお菓子までもらっちゃって(おいしかった!)。

 

夜、母と弟一家は居酒屋のたかのすけに行こうと言います。TPが「18時には戻ります」と言ったからと、18時30分に席も予約して。それがTPが戻らないものだから皆は先に行って、私は戻ってきたTPと遅れてタクシーで向かいます。

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(TPは、こうしていつも振り回されがち)

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「たかのすけ、行ったことない」と言ったけど来たことあった。父母とTPと4人で。TP「お父さん、お酒飲むと喜ぶじゃないですか」と何杯もお替りして酔っ払ったとのこと。

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何を食べてもおいしいけれど、何かが足りないような氣持ち。父が居たらどんなに嬉しそうな顔をするだろうとかそういう、白々しいような甘ったるいような氣持ち。何となく急いで食べて、しーんとしてしまいます。

 

家に戻っても甥っ子はエンドレス野球ごっこ楽天対ホークスの架空のスコアボードを熱心に書いては、母に紙のボールを投げさせています。母は今日は父の祭壇のある部屋に布団を敷いて寝るそう。

 

TP「門の同級生のYちゃん、俺のこと年上かと思ったって言いよったね。おかしいな、白髪染めてなかったけんかな?マスクしとったけんかな。このツルツルお肌を見てもらったら年下って思ったかも知れん」私はこころの中でYちゃんのことを思い返しながら、そうか髪とか染めて確かに学校に来なくなってたな、どうして私は当時、心配して声をかけたりしなかったんだろう、おせっかいと思われたくなかったのかな、いや、自分のことで精一杯だったんだな、とか思ったりしています。また会いたい。