名義変更と謎の通帳

TPは今日、大分の実家にご両親の顔を見に行くと早朝から出かけて行きました。母「TP君にも朝ごはん作って食べさせたよ。偉かろう?TP君、皆で取り分けようと思って作った玉子焼き、全部食べたよ。小皿も出しとったのに」あはっ、すまんすまん。我が家は小皿で取り分ける方式を採用していないもんで。今度からはその場で言ってやってよ、後から言わんでさ。

 

母が、前から用意していたのにバタバタしていてずっと送れなかったという元同僚の出産祝いを出しに郵便局へ。

f:id:monna8888:20211015110209j:plain

そこから、私は目が覚めたような働きをしました。朝から全光熱費を母名義に変更する手続きをし、父の全カードを停止し、父の保険を解約し(怪我の保険なんか何で入ってたんだ!)、香典を頂いた方のリストを作成。

f:id:monna8888:20211015103651j:plain

私の朝ごはん、何だかかき集めの。

f:id:monna8888:20211015125709j:plain

弟がまた買ってきてくれた昼ごはん、英の海賊パスタ。通帳も整理していると、父のタンスの奥に、母も見たことのない通帳が出てきて持って降りると「あら?これ何やろか。同じ女に、毎月お金送っとう。ほら、5月7万いくら、7月9万いくら、11月とか17万も送っとうよ」と言うので慌てて取り上げて、もう20年も前やない!見なかったことにしようと言います。「きっと、バーの支払いか何かよ。金額が中途半端やない」

f:id:monna8888:20211015175716j:plain

夜、父と子どもの頃から何度も通っていた鉄板焼きの店「赤坂」を予約しています。大分から戻るTPも母から「時間厳守よ」と言われて戻ってくるので、駅まで迎えに。迎えに行く途中の車で、それは突然やって来ました。誰もが「後からどーんと来るよ」と言っていた、そのどーんらしきものが。沈んで行く夕日を見ていると、もう父ほど私に関心を持ってくれる家族は居ないんだということが。父は電話で、私が何をしたか何を食べたか、貯金はいくらか、今度の旅行はいつからいつまでか、旅行から帰るとどの都市を回ったか物価はどうだったか、事細かに聞いてくれていたのです。母も弟も私に父ほどは関心持ってくれません。

f:id:monna8888:20211015180705j:plain

とはいえ、赤坂へ。

f:id:monna8888:20211015180910j:plain

お店のマスターも奥さんも、父が亡くなったことを悼んでくれます。母はまた「お前で良かったって言ってくれて」

f:id:monna8888:20211015182405j:plain

私は、どうしてもTPにここのステーキを食べて欲しかった、お好み焼きやネギ焼きを食べて欲しかった。そうすれば子どもの頃の父との思い出だけではなく、TPとの思い出にもなるから。

f:id:monna8888:20211015192920j:plain

赤坂は、とっても美味しい。でもやっぱりしんみりしちゃう。TPが美味しかったと喜んでくれたのが救い。夜、TPと軽く散歩。うっかりしていたけれど、大分でも色々とあって話したいことがいっぱいあったらしい、それなのにウチの家族は誰も話しを振らず(己のことで精一杯、甥っ子と弟は大喧嘩したりしていたし)、TPは寂しい思いをしたでしょう。たっぷりと、話しを聞きます。TPパパは間寛平のように杖を振り回していたこと、トイレから戻ると全裸になって股間だけ隠して渾身のアキラ100%を見せてくれたこと、などなど。大笑いしながら、TP家の方も心配やねと言いながら。そして、TPは日曜日じゃなく明日の土曜日にひとりで格安航空券で東京に戻ると言います。私は飛行機には乗れないと思う。新幹線で帰る。飛び立つ時にわっと悲しくなるだろうから。「一日早く帰るけん、あと1日は、ゆっくり家族で過ごしい」とのこと。そうさせてもらうわ。ありがとう。忌引き休暇は今日で終わり。たった5日じゃ、とてもじゃないけど足りません。明日が土曜で良かった、ラッキーだった。