天国はそこにある

朝4時起きで、インスタントコーヒーを飲みます。炊きたての白いごはんを納豆で食べたくて米びつを覗くと米がありません。そうだった、一週間前にTPとスーパーへ「ササニシキ」を買いに行ったのに売り切れで、買わずに帰ったんだった。その日に米が切れたのに米を買いに行く時間もないまま一週間過ぎたんだった!どうかしてた!しごとのし過ぎで脳みそフリーズしてた!九州でリセットするぞ!

6時台の電車で空港へ。(キャンプのお陰で早起きが苦じゃなくなった)

お値段お安めの飛行機に乗って、

2時間ほどで福岡に到着します。どういうわけか、風邪をひいたこともあって今回、九州に帰りたくないと思っていました。どうして肉親と過ごすのに圧迫感を感じるのでしょう。

福岡に到着しても、父が居ないんだと思うと

余計に寂しくなって、

ふくちゃんラーメンに直行します。母は今日、病院に行くとのことで「鍵はいつものとこ」。つまり外の棚に置いてあります。

TPが「お父さん、いつも何頼みよったと?」と聞いてくれて、追悼のワンタン麺です。旨い!ニンニクをつぶして入れます。

TPは餃子も頼んでいます。小さくて旨い!旨すぎる!

実家に戻ると、母は家の中に居ました。病院は?と聞くと1回めの病院はもう終わって夕方に2回めの病院に行くとのこと。忙しいのね。TPがデパートで買ってきた手土産を渡すと、仏壇に置いておいてとのこと。母は初日は人見知りを発動するので、あまりTPと目を合わせません。私すらあまり見ません。2階に上がる階段に布団を干しているから下に下ろして敷きなさいとか言っています。布団を敷いて、TPは朝早かったので少し眠ると言います。

TPが昼寝すると、母は「これ見てん」と自分で取り付けた蛍光灯を見せてくれます。LEDだそう。母が梨やらお菓子やらを持って帰れと言うので、小包にして送ると言うと、それなら今から行こう!とのこと。それならMちゃんに会いたいと、Mちゃんの職場にも寄ることに。何か手土産はないかな?と見回していると、母はTPが渡したばかりの土産を、これをMちゃんにあげようと言います。ひどい母。車に乗って、荷物を発送して、明日の一周忌の花を買って、Mちゃんの働く家具屋さんへ。昼休みから戻ったMちゃんと一年ぶりに対面すると、やっぱり駆け寄って涙ぐんでしまいます。また会おうね、と約束をして、お店の前で見送ってもらいます。

母は病院へ。ようやく、ひとりで実家と向き合う時間。母が買ってきて父が世話していた、めだかたち。

ただいま。

父が介護用ベッドで寝ていた場所、父が作った窓際の棚。ただいま。昼寝から目を覚ましたTPは、近所に散歩に出かけます。(妻の実家って居場所ないだろうな、気持ちわかるよ)

夜、弟一家と「赤坂」へ。

鉄板焼を食べられるお店、子どもの頃から何度も通ったお店です。

先客がいて満員なので、少し待ちます。

これこれ!牛肉の鉄板焼き!

これこれ!ネギ焼き!

やっぱり、赤坂はいいお店だ。

外に出ると、駐車場の壁に誰かのサインがあります。B'z?稲葉母?ぽちさんのために写真を撮っておきましょう。

 

夜、母が父の旅行かばんを持ってきて、ボロボロになった持ち手を100均で買った布テープと手芸用ボンドで修繕してと言います。TPも手伝ってくれて、何とか修繕完了です。明日はいよいよ父の一周忌。もう一年も経つだなんて信じられません。1ヶ月前くらいの感覚、父は今頃どこで何をしているんだろう?そうだ、父が亡くなる前に「天国があったら、私のおでこをツンツンとつついて」と頼んでいたのですが、3日前、風邪で寝込んでいたときに誰かが私のおでこを、トンと突きました。そのことを突然思い出します。あれはきっと父だ!天国はあったんだ!お父さん、明日はお父さんの一周忌ですよ!早いものですね。