テント泊

朝ごはんはレトルトのお粥です。父の看病のときに、母が「父が好きだから」と大量に買ってあって父が食べないまま煙になったから我が家に大量に送られてきたお粥。おいしいけれど胸が詰まります。

学生時代からの友人K君にキャンプに誘われたから買ったテントを、一度広げて練習しておこうと、部屋と部屋の間のドアを外してテントを立ててみます。テントを立てるのが初めてなので苦労に苦労を重ねます。TPは子どもの頃カブスカウトに入っていたそうなので昔風のテントは立てられるそうだけれど、こちらは現代のテントです。

 

テントに入ったTPいわく「わっ、匂いがすごい」と新品ならではの化学的な匂いに「眠れるかな」と心配そうでしたが、すぐおとなしくなったと思ったら、しばらくするとテントの中から寝息が聞こえてきます。眠れるね!

藤野千夜をまだまだ読みたい!図書館で借りた、じい散歩。具体的な場所や店名が出てくるからワクワクします。そして、じいさんになりたくなります。自由。

昼ごはんどうする?と言いながら、乾物コーナーで乾麺を見つけてきつねうどんを作ります。「きつね」は、新潟駅のお土産コーナーで買って帰った油揚げの煮物、おいしいったらありません。

テントをベッドの上に一時的に避難させておきます。じゃないと台所にもトイレにも行けないから。

 

晩ごはんは、しらす丼にします。そして、今夜はテント泊です。毛布と枕をテントの中に引きずり込んで。テントって温かいんだな。何とも知れない安らぎがあるんだな。