夜中の2時に目が覚めて、ここはどこ?となりました。「研修生」を読みます。もう一度眠って5時前に起きてTPに「今、何駅におるんやったっけ」と聞いて「伊豆急下田」と教えてもらいます。そっか、ペリーやけん下田ね。

朝風呂へ。たったひとりだけで入る露天風呂、まだ日は昇っていません。TPが上がるのを待つ間、「研修生」を読みます。「わたし」が読む文庫本も、ことごとく面白そうに感じます。

夕べ、私はバスタオルを脱衣所に忘れて来てしまったようです。今朝も、小さい方のタオルを忘れて外に出て、あわてて戻ります。要は、加齢?華麗。そして、誰もいないという開放感からタオルをポーンと別のかごに置いていたんだ。TPも華麗なる加齢で、買ったはずのお茶を自販機から取り忘れていたっけ。

そんなことより朝ごはん!2周回って、厳正に取るものを決めます。TPのサラダ(血糖値対策)も、出しゃばってセレクトしてみます。

部屋に戻って「研修生」を読みます。前半の、ここにこんな言葉を置く!?すごい、その感情をその言葉で表現する!すごい、の時期は過ぎ、少しずつ感情が揺さぶられ、だめ!そのひとから離れれば?とか、もうちょっと大家さんに歩み寄ったら?などと「わたし」の世界から私がはみ出して来ます。TPは二度寝、私は読書、そして、ホテルで無料で借りられるレンタサイクルを借りて、下田の街を散策します。

ぷぷぷ、TPが借りた自転車はなぜか、サドルが壊れてプラプラになっています。一度戻って交換してもらいます。「門が行きたいとこ行っていいよ」とのこと、ホテルから見える島に行きたい。

ペリーロードの近く、入江沿いの道をグングン進み、自転車を停めて、島へ向かいます。

釣り人が、でっかいアジを釣り上げてビチビチ跳ねてびしょ濡れになっています。「おはようございます」と言って、通り過ぎます。

島の方から、ビニール袋に入れたナマコを持ったおじさんとすれ違います。え?素手で取ったと?うらやましい。島には穴が開いていました。

島の先端には、灯台がありました。

浦賀であれこれあって、下田に入って来たペリーさんたちの気持ちを思いながら、ペリーが歩いた道、ペリーが通った海の空気を胸いっぱいに吸い込みます。

もう一度、ペリーロードへ。

TPが「シー」みたいに指で、眠っているよのジェスチャーで、鴨が眠っていると教えてくれますが、私は鴨を見てもどうってことありません。(TPは鴨を見るといつも立ち止まります。鴨が好きなのかな?)

昨日から何度も通った橋を渡って、宿に戻り、チェックアウト。

東京に戻る電車まで、30分時間があったので、喫茶店へ。紅茶を飲みます。昨日、試しに買ってみた「ミルクもち」があまりにも美味しかったので、4個買い足します。

今日の電車は、ステンレス丸出しの電車。

「研修生」を読みます。「わたし」はずっと観察者のようにビクビクしていたと同時に世界を広げて行き、ついに、感情が外に溢れ出して来ます。

「わたし」がんばれ。ミルクもちをTPと半分こして食べます。やっぱりおいしい。

車内アナウンス。人身事故があったらしい。人身事故の車両に乗っていなかったことを感謝しながら、振替輸送で乗り換えます。昨日買った格安切符は、株主優待券だったそうで、節約したつもりが全くもって無駄になります。横浜からぐるっと回って帰り着くいつもの駅、「研修生」を読み終えます。最後の方は、ページをめくる手(右)と、めくりたくない手(左)のせめぎあいが起こってびっくりします。

家に帰って、昨日飲んだ焼酎の容器に、TPのTNB対策用無塩ナッツを詰めます。うっとり。TPは、旅行中に疑問に思ったことをメモにしたと、検索しています。「唐人お吉」「竜馬の飛翔」「伊豆の踊子の宿」私も「多和田葉子」を検索します。

風呂に入り、M-1を見ながら、大笑いしながら、横浜で買ったシウマイ弁当を食べます。おいしい。ミヒャエルエンデの物語のように、もう一度「研修生」の冒頭を読み返します。一生のうちもう一度、読み直してみたい。多和田葉子の苗字が3文字ってところも、私にはあまり縁がなかった要因のひとつかもと考えたりします。3文字苗字の知り合いは、長谷川さんくらいしか思い当たりません。これぞ旅行本という本だった。あ、我が家の忘年会旅行は終わってしまいました。TPは次の新年会旅行の予約をしています。そうか、その前に年末のしごとを片付けよう。次の週末はまた勢いで申し込んだマラソン大会だし。あーあ、何で申し込んじゃったんだろう、軽く後悔しています。