TP版ロード18章・・

monna88882011-10-17

久しぶりに定時に帰ることができました。元上司からのメールは2週間放置してしまっていますが、自分なりの優先度を考えてのこと、今日は早く帰ろうと決めていました。仕事終わりに、東中野へ。ポレポレでいまおかしんじ監督の特集です。


チケットを買ってお茶していると、目の前をこちらも仕事終わりのTPが通り過ぎて、私を二度見して「あっ!」と大きな声。行けたら行くと伝えていたものの忘れているだろうと思っていたよう。ミスドのテラス席にドシンと座り込むなり「さっき、事件があった」といきなり話しを始めます。職場での後日談です。まず本人の休暇中に異動させようとすることは失礼だし、異動自体も適正な対策ではないのではと意見を言って、3回の話し合いでひとまずTPの異動は白紙に戻ったということだったのに、今日は別の同僚が呼び出しを受けて、見たことの無いほどの悲痛な表情で上司に詰め寄られていたそうです。


思うよりも身体が先に。ずんずんと職場を横断してその話し合いに割って入る。「もういい、俺が異動しますよ」と宣言。ターゲットの同僚は先日、夜の焼き鳥屋で会ったばかりの働き者の人。あと数日で社員登用試験も受けるらしいけん、彼だけには異動命令が来て欲しくないな、さすがにそこまで上司も鈍感じゃなかろうと話していた矢先。私はミスドの店先でTPに拍手をしました。あらゆることがからみあっているので、色々と悩んだし苦しんだかも知れんけど、その中でもベストの選択をしてくれて嬉しい。誰かが犠牲になるのを黙って見ているよりは、自分が進んで難しいところへ挑戦してくれた方が素敵よ!と言いました。


いまおかしんじ、恋する。公開時のタイトルは愛欲乱れ妻、ファーストシーンから心を鷲掴みにされました。先鋭な台詞、登場人物の動かし方、人というものの感情のうねり、どこもかしこも見所満点で目を皿にします。笑いながらもグッと感動するツボを心得たような映画に、嬉しいため息の連発でした。


二本立て、それでも。公開時のタイトルはぐしょ濡れ人妻教師 制服で抱いて、こちらはぐうの音も出ないほどの人間ドラマ。すぐに、以前観た自主映画で素敵だと思っていた女性が出演していることに氣づいて嬉しくなります。TPの自主映画上映会にも来てくれて、ご本人とお喋りしたことがあった、とてもハートの柔らかい繊細なのに芯のある可愛い女の人。映画の中でもほっぺたの赤みが誠実さを現していて、スクリーンの中で再会できたことが本当に嬉しい。それにしても。あれほど女性の本質を描くことができるだなんて、いまおか監督はご本人も飛びたい人なのかも。この二本立ては夢中になってドライアイ状態、なぜに女の河童のように完璧を目指さない作品があるんだろうとますます謎。


いまおかしんじファン、みなクスクス笑い&大笑い、無言で感動、の巻でした。